今回はあの有名な「八仙飯店之人肉饅頭」をレビューしていきたいと思います!
【あらすじ】
1993年に公開された香港の犯罪ホラー映画で、物語は1985年にマカオで起きた八仙飯店殺人事件を実際の事件を元にしています。八仙飯店という中華料理屋の店主から麻雀で勝ったお金を取り立てようとしたことから始まるウォン・チーハンという男の狂気のストーリーで、店主一家を惨殺した死体を肉まんの具にしてしまう、かなりインパクトのある作品です。
【レビュー】※ネタバレを含みます
冒頭から雀荘での殺人シーンで始まります。お金を貸してくれないからやっちゃうって言うね。なんともゲスい。短絡的。そこまでしなくていいでしょ…みたいなスタートなので事前情報なく見始めちゃうとおうおうどうしたー?てなること請け合い。
その後、死体を発見したり捜査が始まったりするんですが絵面がどっかコミカルなんですよねジャッキー映画からつながる香港映画あるあるかと。セクシーな美女に見とれちゃうやつがいて叩かれるみたいなのとか死体の指から指紋取っちゃうとかね。
主人公の八仙飯店店主が短絡的すぎて、流石に倫理観が少しでも残ってたらそうはならんやろって事ばっかりですが、饅頭にしちゃった後もみんなにタダで配っちゃう優しさも持ち合わせています。店のレジ係の殺害シーンではお色気もあるんですが不思議とノーお色気なんですよね…。殺し方も女の人のアソコに割りばしの束をつっこむと何故か死にます…。毒でも塗ってあったのだろうか…。
その後、割とあっさり捕まってしまって、刑務所でボコボコにされたり自殺をはかったり拷問を受けて自白をしたりとかなりぬる~っと進みます。自白してから一家殺害シーンがある訳ですが、子供もろともやっちまうのでこの部分だけは胸糞展開ですねぇ。かと言ってすんごいグロかと言われるとそうでもないです。子役ちゃんたちが上手。そのあと肉まんの具にしたんだと思いますが直接的な表現はありません。その肉まんも警察の方々にあげただけですしね。
最後は主人公が自殺して終わるんですが、実際の事件を元にしているだけあってどんでん返しや突拍子もないことは起きません。そうだよねぇ…実は犯人はこの人でした!とか出来る訳ないもんねぇ…。
ギャンブルにはまってはいけない、タダで饅頭をもらってはいけない。この2点を教訓にしようねって作品です。
【まとめ】
主人公のアンソニー・ウォン(黄秋生)さんはやっぱり良いキャラですね。見た目は日本のお笑い芸人ネルソンズの和田まんじゅうさんにそっくりですが、おそらく彼は良い人なので真逆。でも演技中は狂気に満ちたほんとに良い顔するんです。のちに『頭文字D THE MOVIE』で主人公の藤原拓海のお父さんを演じてますからね。もしかすると今の人は逆に頭文字Dのお父さんが殺人鬼を演じてる!ってなるかも知れませんね(笑)
1993年の映画なので色々と荒い部分はありますし、あの頃のアルバトロスフィルムはどこから見つけてくるのか不思議なくらい当たりはずれの大きい作品ばっかり配給してましたね。しかし、B級ホラーと言えばの有名作品なのでもし借りれるチャンスがあるなら一度見てみてはいかがでしょうか!責任は持ちません!
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