それでは今回は「セルビアン・フィルム」をレビューしていきたいと思いますよー。
こちらは2010年に公開されたセルビアの映画です。エクスプロイテーション・ホラーとジャンルされていまして、なんじゃそりゃと言う方も多いと思いますが、簡単にご説明しますと”刺激的な時事問題やタブーを題材にして興行成績を上げちゃおう”って感じのホラー映画だと思っていただければOKかと。行き過ぎたグロとか過激な性描写で話題を作って人を集めることが土台になるので、作品の内容もエログロナンセンスになりがちです。低予算で話題作りがしやすい内容ってことですね。
ともあれ、この作品はとても過激な描写と倫理観がどっか飛んでってしまった作品なので、見る場合は一人で部屋を暗くして見てください。決して子供に見せてはダメですよ。こんな大人になっちゃうんでー!
【あらすじ】
主人公は元ポルノ男優のミロシュ。彼は引退後、妻と幼い息子とともに穏やかな生活を送っていましたが、経済的に困窮していました。そんな中、かつての同僚から大金を稼げる仕事、謎の映画監督ヴコミルから「芸術的なポルノ映画」を紹介され出演することに。詳細な内容は伏せられたまま、契約に同意したミロシュは撮影に参加することになります。
撮影が進むにつれて、映画の内容は次第におかしくなっていき、非人道的な行為や暴力的な性行為を強制されるようになります。彼は次第に精神的に追い詰められ、ヴコミルの意図がただのポルノ映画ではないことを悟ります。やがてミロシュは、ヴコミルの映画が「究極の暴力と性的搾取を追求する映像作品」だと知り、そして…。
【レビュー】
カルト的な人気のある本作。色々なサイトで絶対見るな!どこどこで上映禁止!と謳われていますが…なんていうかなぁ。エログロでもエロ多めでモザイク多いし、誰かと見ると気まずい雰囲気になりますよ。冒頭から数十分、主人公ミロシュの紹介が続きます。もちろんエッチ付きで。
あらすじにある、映画の撮影に入るまでが長い長い…。特に何か起きる訳でもなく、ただただミロシュの描写ばかり。ここでミロシュの内面を描いて!のような壮大な編集なのかも知れませんがさすがに長すぎる!ホラーつってんのにエロしかないし…。マラソンに例えるなら靴ひもを結ぶ段階、農業で言うなら土づくり。そんな話がなんと半分くらい続きます。しんどい。
ミロシュが乗ってる車がかわいいんですよ。白い丸っこい車なんですけどどこのメーカーだかイマイチ…? セルビア辺りはどこの車が多いんですかね? 丸いヘッドライトとボンネットが先端から三角状に広がった段差からSAABっぽい気もします。
1時間辺りから急な胸糞展開に入るんだけどこれもねぇ…。ミロシュの幻覚かビデオの中でしかグロ展開が起きません。これは狙っているのか…? 現実と幻覚とをごちゃまぜにしたいからって演出なのかなぁと好意的に受けとってみたものの、わかりにくいが勝つかなぁ…。
【まとめ】
いろんな所で絶賛されてたりしますが、少し行き過ぎかも知れません。ハードルを上げてしまったがために、そこまでじゃないよなぁ…って気持ちが常に持ち上がります。マーターズとか座敷女とかと同じような気持ち。セルビアンフィルムの方が血の量が少ないかなって感じ。
ポルノ男優とかスナッフビデオとか設定を少し捻った感じにしたいのはわかるんだけど、感情移入も出来ないし、こいつらはこんなに変態なんだぜ~? すごいだろぉ? って説明をされても素直にはいそうですかとは言いにくい。グロ描写もモザイクが多いからエロビデオ見てるんだっけな? ってなりやすい。
そんなこんなで大体被害者は女性でひどいことばっかりされるのでフェミの方は見ない方が良いです。大絶賛するほどの作品ではないものの、一応セルビアンフィルムは見たよって言えればB級好きからは一目置かれるかも知れないので機会があれば見てみても良いかもです。ミロシュの車かわいいんで。ルームミラーにウサギちゃんぶら下がってますからね。
あ、これだけ言わせてください。チ〇コ硬すぎでしょ…。
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