今回は十三人の刺客をレビューしたいと思います!こちらは三池監督によるリメイク作品の方です。オリジナル映画版は1963年に片倉千恵蔵さん主演で公開されました。千恵蔵さんって誰!?って方もいると思いますが、今思い浮かぶ時代劇の重鎮の更にすごい重鎮だと思ってもらえればよいかと。遠山の金さんだったり忠臣蔵やったり格さんだったり金田一耕助やったりすごい人なんです。
その大作のリメイクが2010年三池監督による作品で、主演は役所広司さんで公開されました。オリジナル版とは違っているとこもありますし、なにより出演している方々がとんでもなく豪華。豪華すぎて話が入ってこないじゃないか!ってなるくらいです。
B級映画を紹介したいと言っておいて、もうA級、いやAAA級クラスの邦画をもってきてしまいましたが、見てしまったものは仕方がない!大分面白い作品なのでご紹介させていただきたいと思います。
【あらすじ】
時は江戸時代末期。将軍の異母弟である明石藩主松平斉韶(なりつぐ)は暴虐・無法の限りを尽くす残忍で無慈悲な人物で知られていました。彼のやり方に異を唱え切腹までした家老もいましたが、将軍からお咎めなしとされ、誰も彼を止められずにいました。そんな松平斉韶が老中という幕府の最高職に内定していると知った土井大炊頭利位(どいおおいのかみとしつら)が、斉韶が老中になったら日本が破滅してしまうと危惧し、暗黙のうちに斉韶を討ち取ることを決意します。
利位は御目付役の島田新左衛門と言う男を呼び出して意を伝え、島田新左衛門もそれに応え、民のため日本のためにと自分の命を懸けて斉韶を討ち取るべく仲間を集めます。新左衛門に恩義がある浪人の平山九十郎。友人でもある倉永左平太、その配下の三橋軍次郎。三橋の配下の4人と島田に仕えていた足軽。九十郎の門弟とお金と引き換えに参加をした浪人。新左衛門の甥の島田新六郎が加わって総勢12人で計画を進めます。
斉韶の参勤交代の帰りにある中山道落合宿で討つ事に決め、落合宿を通るように画策します。落合宿に向かう途中で出会った(助けた)山の民を仲間に加え、これで13人。落合宿を買い取ったり罠を仕掛けたり落合宿を丸ごと改造して斉韶達御一行を待ち受けます。
斉韶の軍勢には新左衛門と良きライバルのように切磋琢磨してきた鬼頭半兵衛と言う御用人がいました。彼は主君がどのような人間でも例え自分が死んでも主君に仕えるのが侍と言うものと強い信念があり、利位や新左衛門の不審な動きを察知して、なお、主君斉韶のために新左エ門たちを返り討ちにすると決戦の落合宿に向かいます。
13人の新左エ門たちが迎え撃つのは総勢200人にまで膨れ上がった斉韶勢。果たしてこの戦いはどうなるのか…。「戦わなければ,変わらない。命を燃やせ。」
と言った感じです。最期の「戦わなければ,変わらない。命を燃やせ。」はこの映画のキャッチコピーです。ここまではネタバレ無しで。
【レビュー】
導入からは大分お話が難しいです。時代劇と言うか日本と言うか戦国時代と言うか、幕府とか出てきた時の特有な役職。誰が誰で何の役職でどうえらいのか、好きじゃないと理解が追いつかない。そもそも理解する必要があるのかどうかは謎です。かと言って、そういうもんなんだなーって飲み込むのにも時間がかかる。だからと言って全くわからないって事もないんですが、結局のところ昔の言い回しが難しいだけなんだなーと。名前からして難しいですからね。
なので、簡略化していけばいいんじゃないかと!役名で考えるから難しいだけで初見では馴染みのある俳優さんの名前そのままで見て行けばいいと思う訳です。
と言うわけでもう一度ざっくりとあらすじを見ていきますと…。
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