大観衆が集う東京ドーム地下格闘技場で老公が叫ぶ、
「地上最強を目指して何が悪い!!!
人として生まれ男として生まれたからには誰だって一度は地上最強を志すッ
地上最強など一瞬たりとも夢見たことがないッッ
そんな男は一人としてこの世に存在しないッッ
それが心理だ!!!」
地上最強のロマンを叶えたのは宮本武蔵!?ピクル!やはりオーガか!?
いいえ4対8本のずんぐりとした脚でゆっくり歩く緩歩動物(かんぽどうぶつ)、クマムシだああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!
クマムシはカンブリア紀から微小な動物で、熱帯から極地方、超深海底から高山、温泉の中まで、海洋・陸水・陸上のほとんどありとあらゆる環境に生息する。堆積物中の有機物に富む液体や、動物や植物の体液(細胞液)を吸入して食物としている。(ウィキペディア参照)
そのずんぐり丈夫で小さな生き物が地上最強な根拠とは!?
- 南極で30年冷凍されていたクマムシを解凍したらよみがえったとか
- 冷凍中は寿命が減らないとか(しかも冷凍解凍繰り返しOK)
- 放射能を浴びてもDNAを修復できるとか
- 空気も水も餌もなくても生きていられるとか
まあこれだけでもけっこうヤバいんですが
2021年にシンガポールの南洋理工大学で行われた研究とその発表によると、クマムシを極低温の量子ビット回路に組み込んだところ量子世界に特有の「観察するまでは状態が確定しない『量子もつれ』に移行した」とリリース。これがどのくらいヤバいのか簡単に説明してみます。
“量子もつれは、粒子同士に強い結びつきができる現象です。いったん二つの粒子に量子もつれの関係ができると、どんなに遠く引き離されても、なぜか互いのことが分かるのです。片方の粒子の状態が変化すると、それに応じてもう一方の粒子も瞬時に変化するといいます。
その不可解さからアインシュタイン博士が不気味と断じ、近年になって証明されるまでSF扱いされてきた「量子もつれ」。ひとことで言えば量子がタイムマシーンレベルのトンデモ状態を起こしているところに生物が行って帰ってきたということです。量子もつれに比べて安定した状態にある量子ゆらぎは無機質(含む死体)でも起こることが確認されていますが、南洋理工大学が何でまたクマムシで実験したのかは不明です。
ただひとつハッキリしたのは、今後地上最強を名乗りたいなら「量子もつれ」を跨がなければならなくなったということでしょう!君は跨げるか!?