古代エジプトで使われていた文字、ヒエログリフ。ピラミッドや棺に書かれた『死者の書』は亡くなった後に死後の世界で神々に守ってもらえるように祈りを込めた呪文です。ヒエログリフ文字は数学や生活の中でも使われていました。
モチーフとなったのは古代エジプトの豊かな自然。ナイルのほとりに生える葦やロータスなどの植物、当時いたという角の生えた蛇やいろいろな鳥などの動物、人間の体のパーツや太陽などが文字として使われています。ただその形を表す象形文字ではなく、アルファベットのように使われていました。絵のように見えるけれど、一つ一つに音や意味があります。
ファラオの名前を書くときは「シェン𓍶」と呼ばれる結んだ縄や輪を意味する文字を長く伸ばして周囲を囲みました。これはカルトゥーシュ𓍷(フランス語でカートリッジのこと)と呼ばれ、「永遠」「保護」を表しています。ファラオは神聖な存在に永遠の保護を受けていたんですね。つまり…ヒエログリフで名前を書いて周りをカルトゥーシュで囲めば、自分オリジナルの護符ができます!古代エジプトのファラオたちが受けていたかもしれない恩恵を受けられるかもしれません。
次のページではあいうえお表に従ってヒエログリフをご紹介します。ページが長くなってしまって申し訳ないですが、ご自分の名前を書いてみてくださいね!