【なぜ腸とアルツハイマーが関連するのか】
腸の状態が悪くなると、腸内に毒性のある細菌が存在することになります。免疫系は異常を察知して自分の体を攻撃し、炎症が起きます。この炎症は体中に広がり、脳もその例外ではありません。
腸とアルツハイマーの関わりで気をつけたいのは、まず血糖値です。アルツハイマーは高血糖と関連した病気です。また、ある腸内細菌は酵素やアミノ酸の結合したペプチドを作りますが、これが神経系を通って脳に至り、アルツハイマーという病理を生むことがわかっています。ちなみに若年性の認知症にはグルテンに関わる問題が見られるそうです。
【腸内環境を整えるのはあなた自身】
何を口にするかによって腸内環境を整え、アルツハイマー予防の可能性を上げることができます。
プロバイオティクス/プレバイオティクス
プロバイオティクス...ヨーグルト、キムチやコンブチャなどの発酵食品
プレバイオティクス...アスパラ、玉葱、にんにく、タンポポの葉、キクイモなど
その地域で採れる野菜や果物
その地域に住む人々にふさわしいバクテリアは地場のものから摂れる。可能なら有機のものを。
炎症を起こすような食べ物を避ける
ファストフードなど砂糖、脂質が多い食べ物を摂りすぎないようにする。
可能なときは遺伝子組み換えでないもの(Non-GMO Plants)を摂る。肉はグラスフェッド推奨。
食物繊維を多く摂る
野菜、果物、ナッツ、シード類などを多く摂る。可能なら有機のものを。
オメガ3を摂る
良質の脂質を摂る。サーモンやフラックスシード、チアシードなどに多く含まれる。
心肺機能を高める運動をする
呼吸器系と循環器系を高める運動やエアロビクスなどはマイクロバイオームに有益。
良質の睡眠を取る
一日7-9時間の睡眠を推奨。
アルツハイマーと腸の関連について言及する医師たちは、すべてを一気にできなくても大丈夫だと説明しています。上に紹介したようなもののうち、まずは無理のない一つから始めてほしいと言っています。プレバイオティクスを摂るために玉葱のソテーを一品加えるような、小さなことでも続けることに意味があるのだそうです。
健康維持のために体に悪いものを食べないほうがいいのはわかっていても、なかなか難しいですよね。完全にヘルシーなライフスタイルを続けるのは無理にしても、何か食べやすいものを加えるところからやってみたいと思います。