~正規ルートから短期講座まで徹底解説!~
神社で祈祷や祭祀を行う「神主」、日本の伝統文化を支える大切な仕事ですよね。でも、この仕事に就くにはどうすればいいのでしょうか?正規の大学ルートから短期集中講座まで、神主になる道を調べてみました。初任給や神主の階位についてもご紹介します!
神主になるには?主な3つのルート
神主になるためには、神社本庁が定める資格「神職資格」を取得する必要があります。そのための代表的なルートは以下の3つです。
① 大学で学ぶ【正規ルート】
→ 最も本格的なルート! 神道系の大学や学部で4年間学び、卒業時に神職資格を取得する方法です。 主な大学 ・ 國學院大學(東京都) ・ 皇學館大学(三重県) 特徴 神道に関する幅広い知識を学べる ・最高位の「正階」資格を取得可能 ・神社界のネットワークが強い 向いている人 ・ 神社での長期的なキャリアを考えている人 ・ 深い専門知識を学びたい人
② 養成所で学ぶ【短期集中ルート】
→ 社会人の転職にもおすすめ! 神社本庁が運営する神職養成機関で学び、短期間で資格を取得する方法です。 代表的な養成所 ・ 國學院大學 神道文化学部 別科(1年) ・ 皇學館大学 神道学科 別科(1年) 特徴 ・ 社会人でも学びやすい(1年で資格取得) ・ 大学ほどの学費負担が少ない 向いている人 ・ すでに社会人で、神職へ転職を考えている人 ・ 大学に通うのが難しい人
③ 夏季短期集中講座【最短ルート】
→ 最短2~3週間で資格取得! 神社本庁が開催する「神職養成講習会」に参加し、短期間で資格を取得する方法です。 コースの例 ・ 6月・8月に開催(約3週間) ・ 取得できる資格:「直階(ちょっかい)」神職の入門資格 特徴 ・ 最短2~3週間で神職資格を取得 ・ 社会人でも参加しやすい ・ ただし、階位が低いためステップアップが必要 向いている人 ・ まずは神職の仕事を経験してみたい人 ・ 副業や兼業で神職を考えている人
神主の階位とキャリアアップ
神主には、経験や研修によって昇進する「階位」があります。
階位 取得方法 仕事内容
直階(ちょっかい) 短期講習会 初級神職、神社での補助業務
明階(めいかい) 養成所 or 大学 一人前の神職、祝詞奏上など
正階(せいかい) 大学卒業 神社の責任者、後輩指導
権正階(ごんせいかい) 実務経験 中規模神社の宮司
浄階(じょうかい)以上 長年の経験 大規模神社の宮司
最初は「直階」または「明階」からスタートし、経験を積みながら昇進していきます。
神主の初任給は?
神主の給料は神社の規模や地域によって異なりますが、一般的な目安は以下の通りです。
神職階位 初任給の目安
直階(ちょっかい) 15万~20万円
明階(めいかい) 20万~25万円
正階(せいかい)以上 25万円~
ただし、神社の規模によって収入の幅が大きく、小規模神社では副業をする神主も多いです。一方、有名神社の宮司クラスになると年収1,000万円以上のケースもあります。
あなたに合った神主への道は?
神職として本格的に働きたい! → 大学ルート(正規ルート) 最短で資格を取りたい! → 夏季短期講座(最短ルート) 社会人から転職したい! → 養成所(短期集中ルート)
神主は、日本の伝統文化を支えてきた大切な職業です。自分に合ったルートで神職の道を目指してみてはいかがでしょうか?