神様図鑑 須勢理毘売命

須勢理毘売命 【Suseribime-no-Mikoto】

  • 分類:情熱の女神・試練の女神・縁結びの神
  • 起源:日本神話
  • 形態:強い意志と霊力を持つ高貴な女神

須勢理毘売命とは

 須勢理毘売命は根の国を統べる素戔嗚尊の愛娘で、のちに出雲大社の主祭神である大国主命の正妻となった女神です。日本神話の中でも、特に情熱的で特徴的なエピソードを持っています。

 あるとき大国主命が根の国を訪れ、二人は一目で恋に落ちました。夫婦になりたいという大国主命二人に対して、父である素戔嗚尊は蛇の部屋、蜂の部屋など数々の困難な試練を与えます。須勢理毘売命はそのたびに持ち前の機転と呪術的な道具を使って大国主命を助けました。父の反対を押し切って駆け落ちした彼女は、大国主命による出雲の国造りを支えました。

須勢理毘売命の特徴

  • 献身的な愛と知恵:愛する人のために試練に立ち向かう知性と行動力。
  • 強力な霊力:蛇や蜂を退ける比礼(ひれ)などを使いこなす巫女的な力。
  • 強烈な嫉妬心:大国主神の他の妻への激しい嫉妬心。
  • 家庭の守護者:数多の困難を乗り越えて結ばれたことから、夫婦の絆を象徴する。

須勢理毘売命の象徴・意味

  • 情熱と自立:自ら運命を切り拓いて愛を勝ち取る強さ
  • 試練の克服:知恵と道具を駆使して生き残る生命力
  • 強い絆:浮気性の夫を繋ぎ止めるほどの圧倒的な風格と絆
  • 呪術と守護:大切な人を災いから守る魔除けや加護の象徴

現代における須勢理毘売命

 単なる縁結びというだけでなく「本気で添い遂げたい相手との縁」を求める人々からの崇敬を集めています。夫を成功に導いた須勢理毘売命はパートナーの成功を願う女性にとっても頼りになりますが、希望を叶えるための強い意志力を求める人々にとっても魅力的な女神です。

 大国主命が主祭神となっている出雲大社の社殿の真後ろに、須勢理毘売命の父である素戔嗚尊を祀った磐座・素鵞社(そがのやしろ)があります。出雲大社の神域内では、今でも父と娘が婿である大国主命を支えています。

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