日本各地に伝承のある巨人。東京都世田谷の代田や埼玉県さいたま市の太田窪という地名はだいだらぼっちに由来していると言われている。だいだらぼっちの運んだ土が山になり足跡が湖になったと伝えられていたり、日当たりの悪い村の人のために山を動かしたり、低かった空を持ち上げて高くするなど、人に寄り添う存在であることも多く、国つくりの神に近しい行動をとっている。でいだらぼっち、だいだらぼう、おおひとやごろうなど多くの別名がある。
茨城の民話では、昔は今よりずっと低かった空をだいだらぼっちが持ち上げてくれたため今の空の高さになったのだという。天秤棒に筑波山と富士山を乗せて重さを比べようとしたらあまりの重さに筑波山を乗せていた方の縄が切れ、落ちた筑波山は二つに割れた。そのときに踏ん張っただいだらぼっちの足跡が石岡市の代田の形だとされ、今でも毎年8月16日にはだいだらぼっちの人形を作って祀っている。
ふりかけや海苔などを販売している愛知の浜乙女という食品会社(最近ぴよりんふりかけも発売!)のキャラクターはでぇだらぼっちと言い、1985年のCM初登場以来CMだけでなくイベントで食育活動も行っている。こちらのでぇだらぼっちは海苔が大好物なのだそうだ。