我は緑のもの 我は炎の偉大なるもの
我は貴婦人、デプ市の女主人
【ウアジェトについて】
緑を意味する「ウアジュ」から「緑の女」という名がついた女神で、下エジプトの王権と密接に関連していた。古王国以前・先王朝時代から信仰されてきた古い神で、力強さを表すコブラで描かれることが多い。悪しきものを退ける守護の役割を持つ。ウアジェトの神殿では神託が行われており、ギリシャの神託の大元である可能性が示唆されている。
ヒエログリフ:
関連する要素:水 火
関連する色:緑
シンボル:下エジプトの冠(赤冠) ウアジェトの形の円柱 メニト(襟のような大きな首飾り)
神聖動物:コブラ 雌ライオン エジプトマングース レトポリスではジャコウネズミ
キーワード:豊穣 慈愛 ホルスの目 審判者 魔術
祀られているエリア:プト(現在のテル・エル=ファライン近辺、下エジプト第6ノモス)周辺 テル・エル=ダバア メンフィスのネクロポリス アフロディトポリス レトポリス 王家の谷KV17・セティ一世王墓 王妃の谷QV66・ネフェルタリ女王墓など
【ウアジェトからあなたへのメッセージ】
何か迷っていることがあるなら、自然からの神託を受けるといいでしょう。風は、太陽は、大地は、水はあなたに何を告げていますか?それがわかったら、あとは力強く前進するだけです。あなたは私に守られ、豊かな収穫物を得るでしょう。