365日 光と闇の暦 1月20日 太陽の隠遁と嵐神の暴走 天照大神と素戔嗚尊
大寒(日本・二十四節気)
今日の光の神:天照大神(日本神話・太陽の女神)
天照大神(アマテラスオオミカミ)は太陽を司る女神です。皇室の祖先神とされ、高天原を統治しています。弟の素戔嗚尊が高天原で暴れ回ったため、天照大神が怒りと悲しみのあまり天岩戸に隠れたという神話があります。太陽が隠れたことで世界は闇に包まれ、悪霊が跋扈します。話し合った神々は岩戸の前で宴会を開きました。天鈿女命の踊りを見て神々が笑う声を聞き、天照大神は岩戸を少し開けます。その瞬間、力持ちの天手力雄神が岩戸を開け放ちます。天照大神が外に出たことで世界に再び光が戻ったのです。この神話は1月20日頃の大寒の時期、冬の寒さのピークと重なります。
今日の闇の神:素戔嗚尊(日本神話・嵐の神)
素戔嗚尊(スサノオノミコト)は海と嵐を司る荒ぶる神です。天照大神の弟で、父である伊邪那岐から海原を治めるよう命じられましたが、亡き母伊弉冉に会いたいと泣き叫びました。そんな素戔嗚尊が高天原へ向かうと、天照大神は高天原を奪いに来るのではと疑います。二人は誓約(うけい)によって真意を確かめましたが、そのことで調子に乗った素戔嗚尊は傍若無人に暴れ回りました。田の畔を壊し、御殿に糞を撒き、神聖な機織り場に皮を剥いだ馬を投げ込む。こうした態度が天岩戸事件の引き金となりました。高天原を追放された素戔嗚尊は、後に出雲で八岐大蛇を退治して英雄へと変貌します。破壊と創造の両面を持つ複雑な神です。
光と闇
天照大神と素戔嗚尊は秩序と混沌、女性性と男性性、光と嵐という二元性の側面を表しています。素戔嗚尊の暴走が原因ですが、世界全体に闇をもたらしたのは天照大神が岩戸に隠れたからでした。正しい者が口を噤むことで、悪と同じかそれ以上の結果を引き起こす場合があります。また素戔嗚尊は絶対悪ではなく、後に英雄となりました。光は完全ではなく、時に傷つき隠れることがあります。闇もまた絶対的ではなく、破壊者が救済者になることもあるのです。
この日のテーマ 岩戸から出る勇気
傷つく、怒る、疲れ果てる、自分の殻に閉じこもる-おそらく誰もが経験する人生の一場面です。天照大神が岩戸から出たきっかけは、外の楽しそうな笑い声でした。そして天照大神が外に出たおかげで世界には再び太陽が戻り、命の営みを続けることができるようになったのです。世界は動き続けます。ほんの少し扉を開けて外を覗いてみる、それだけであなたも世界に何かをもたらすはずです。興味を持ったことについて、少しだけチャレンジしてみませんか?