
365日 光と闇の暦 4月8日 誕生と破壊 誕生仏とカーリー
灌仏会(花まつり)
今日の光の神:誕生仏(仏教・釈迦の誕生像)
4月8日は釈迦の誕生を祝う灌仏会(かんぶつえ)です。花まつりとも呼ばれ、花で飾った小さな堂(花御堂/はなみどう)に誕生仏を安置して、甘茶をかけてお祝いします。伝承によれば、釈迦は生まれるとすぐに七歩歩いて、右手で天を指し左手で地を指して「天上天下唯我独尊」と宣言したとされますが、誕生仏はこの姿を象ったものです。誕生の瞬間に九頭の龍が甘露の雨を降らせたという伝説から、甘茶をかける風習が生まれました。
今日の闇の神:カーリー(ヒンドゥー教・破壊の女神)
カーリー(サンスクリット: काली/Kālī)はヒンドゥー教の破壊と変容の女神です。黒い肌に血走った目、口から舌を突き出し、首には斬り落としたいくつもの頭蓋骨の首飾りを下げています。カーリーという言葉は「時間」を意味するカーラ(Kāla)の女性形でもあり、すべてを飲み込んでいく時の流れそのものを体現しています。恐ろしい姿ですが、カーリーが壊すのは「悪と穢れ」。破壊のあとにはかならず新しい何かが生まれるのです。
光と闇
誕生仏は「生まれる」瞬間を祝い、カーリーは「壊す」ために力を振るいます。仏教でもヒンドゥー教でも、破壊と再生はは同じサイクル上にあると考えられています。何かが生まれるためには、その前に何かが終わっていなければならないからです。断捨離が人気を得たように、古いものを一掃してはじめて新しい可能性のための場所ができるのかもしれません。
この日のテーマ 誕生と破壊の循環
引っ越しの前日、住み慣れた部屋ががらんどうになった瞬間を覚えていますか。家具が消えた部屋は驚くほど広く、よそよそしく見えます。新しい場所で暮らし始めるには、まずこの「何もない状態」を通らなければなりませんでした。関係も仕事も同じで、次が始まる前に、前のものが終わる瞬間があります。終わることを恐れて続けた結果、始まるはずのものが始まらなかった経験はないでしょうか。