風神雷神図屛風

365日 光と闇の暦 4月26日 恵みの雷と災いの雷 雷神と雷獣

今日の光の神:雷神(日本神話・雷の神)

 雷神は日本神話の雷を司る神々の総称で、太鼓を叩いて雷を鳴らす姿で描かれた絵も多く残っています。雷神の中でも、茨城県の鹿島神宮に祀られている建御雷神(タケミカヅチ)は雷の力を持つ日本最強の武神とも言われ、大国主命に国譲りを迫った際には現在諏訪大社に祀られる建御名方神(タケミナカタ)との力比べに勝利しました。雷雨は窒素を土に与え、作物を育てます。農業には必要なものとして、古くから雷は天からの恵みの象徴でもあり畏怖の対象でもありました。

今日の闇の神:雷獣(日本民間伝承・雷の妖怪)

 雷獣は東日本を中心に日本各地の伝承に登場する妖怪で、落雷と共に現れるとされます。狸や鼬のような姿で描かれ、鋭い爪で木や建物を引き裂きます。曲亭馬琴は足が6本で尾が二股に分かれた狼のような姿だと描写しました。また平家物語で源頼政が退治した鵺は雷獣だったとも言われます。雷の破壊的な側面を象徴し、落雷で木が裂けたり建物が燃えたりするのは雷獣の仕業とされました。雷神の雷には秩序がありますが、雷獣の雷は制御されず破壊をもたらします。

光と闇

 雷神と雷獣は同じ「雷」を象徴する存在ですが、それぞれの雷がもたらす作用は正反対です。雷神の雨は豊かな恵みをもたらしますが、雷獣の雷は恐ろしい破壊をもたらします。人間の都合によって自然の力を制御することはできません。雷が落ちるときそれが恵みとなるのか、それとも人間にとっての災いとなるのかはわかりません。ですが雷に備えて準備をしておけば、私たちはその災いを最小限にとどめることができます。

この日のテーマ 雷の二面性

 あなたにとって誰かからの厳しい一言は単なる衝撃でしょうか、それともその言葉によって成長をもたらすものでしょうか。逆に誰かに褒められたことで、自らの成長の芽を摘んでいたことはなかったでしょうか。同じ力であっても、それは私たちの受け取り方ひとつで恵みにも災いにもなり得ます。そのときの状態やタイミング、備えによってもたらされる結果には違いが生まれます。雷そのものに善悪がないように、受け取る側の捉え方で結果が決まるのではないでしょうか。

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