365日 光と闇の暦 5月1日 五月祭の篝火 ベレヌスとバロール
今日の光の神:ベレヌス(ケルト神話・太陽と癒しの神)
ベレヌス(Belenus)はケルト民族に広く信仰された太陽神です「輝く者」を意味する名前を持ち、彼を祀る聖地はガリア地方からブリテン島まで広く聖地が点在していました。ローマ人は彼をアポロンと同一視しています。バースの泉はベレヌスに捧げられ、病を癒すとされていました。夏の半年が始まるベルテーンの篝火の日はベレヌスの光が大地に生命力を満たすと信じられ、人々は丘の上で火を二つその間を家畜と共に歩き、浄化と祝福を受けました。
今日の闇の神:バロール(ケルト神話・邪眼の巨人王)
バロール(Balor)はアイルランド神話に登場するフォモール族の王です。彼の片目には恐ろしい力が宿っており、その視線を受けた者は即座に死に至るとされます。この邪眼の瞼はあまりにも重く、四人の従者が滑車で持ち上げなければなりませんでした。バロールは「孫に殺される」という予言を恐れていました。娘を塔に閉じ込めましたが運命は避けられず、生まれた孫のルー(Lugh)がトゥアハ・デ・ダナーン神族を率いてバロールと対峙し、石つぶてで邪眼を貫くことになります。
光と闇
ルーは太陽神の性質を宿しており、祖父のバロールを倒したことでケルト神話でも最も輝かしい英雄となりました。邪眼を持ち権力をほしいままにしていた破壊者の血統から救済者が生まれたことになります。ベルテーンの篝火が闇を払うように、光は闇の中から生まれることがあります。闇は完全に排除されるべきものではなく、光は闇を超えることで意味を持つのかもしれません。
この日のテーマ 火に焼かれるか、清められるか
人生の中には、大きな決断をすべきときが必ず訪れます。その結果が出るまで、私たちはまるで火の中を歩いているように感じるかもしれません。同じ決断をして焼け野原になることもあれば、浄化されたようにすっきりして新しい人生が始まることもあるでしょう。同じ火でももたらす結果が違うのは、私たちの準備や覚悟、もしくはタイミングによるものなのでしょうか。目の前に通らなければならない火があるとしたら、あなたにとってその火はどう作用するのでしょう。