ケルヌンノス

365日 光と闇の暦 5月4日 緑に覆われる日 ケルヌンノスとワイルドハント

今日の光の神:ケルヌンノス(ケルト神話・角を持つ神)

 ケルヌンノス(Cernunnos)はケルト神話に描かれた鹿の角を持つ神で、森と野生動物の主であり豊穣と富を司ります。パリ近郊で発見された「船乗りの柱」には角から輪を下げたケルヌンノスが刻まれていて、この神を描いた最も有名な遺物です。文字によるケルヌンノスの記録はほとんど残っておらず、信仰の詳細は謎に包まれています。しかし残された図像は自然の生命力が描かれていて、森が神聖視された理由を語っています。

今日の闇の神:ワイルドハント(ゲルマン民間伝承・荒ぶる狩り)

 ワイルドハント(Wild Hunt)は、嵐の夜に死者や悪霊の群れが猟犬を連れて空を駆け抜けるというゲルマン民族に伝わる伝説です。狩りを行うこの群れを率いるのはオーディンやヘルラ王、もしくは悪魔とも言われてきました。この一群に遭遇した者は死ぬか、異界へ連れ去られるとされています。ワイルドハントは自然が暴れ狂う力を象徴したもので、人間が森や荒野を完全に支配することはできないという警告だと考えられます。

光と闇

 ケルヌンノスは森が人間に与えてくれる恵みという側面、ワイルドハントは森がもたらす危険や恐怖という側面を表しています。自然は人間に対していつも穏やかなわけではありません。山には遭難や滑落の危険がありますし、海の嵐はは船を沈めます。かつては深い森で迷った者は村に帰れないこともありました。私たちは御しきれない自然に対して畏怖の念を持ち、恵みに感謝しながらもその力を怖れてきたのです。

この日のテーマ 野生は内にもある

 自分の意にそぐわないことをされたとき、瞬間的に怒りが湧き上がって理性が飛んでしまうことがあります。食欲が満たされていなければ私たちは本能的に目の前の食べ物に手を伸ばします。普段は社会性という名の下に抑え込まれている人間の野生の部分が、ふとしたきっかけで顔を出すことがあります。私たちは完全に理性だけで生きているわけではありません。あなたにとってそれは恥ずかしいものでしょうか、それとも生を感じるでしょうか。

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