西洋占星術入門(1) ホロスコープの全体像 太陽星座の先へ
星座占いはほとんどの人が知っていますよね。雑誌の占いコーナー、朝のテレビ、SNSの12星座ランキング。これは西洋占星術のほんの入口にすぎません。例えば一般的にいわれる「牡羊座」は、その人が生まれたときの太陽が牡羊座にあったという意味です。でもチャート(ホロスコープ)には太陽以外にも9つの天体があり、それぞれが別の星座に入っています。つまり、太陽星座だけでは10分の1しか見ていないことになります。
今回はホロスコープの全体像をざっくり掴んでいきます。細かい読み方は次回以降に見ていきますので、今回は「こういうものなんだな」とわかればOKです。ホロスコープを無料で作成できるサイトで使う可能性がありますので、英語での表記も併記しておきます。
ホロスコープとは
ホロスコープは「その瞬間の空の天体配置を平面の円の上に描き出した図」のことです。占星術では「生まれた瞬間」のホロスコープ(出生図/ネイタルチャート/Natal Chart)がメインに使われます。ネイタルと呼ばれることが多いかもしれません。
その人が生まれた年月日、時刻、場所の3つから、その瞬間に空のどこにどの天体があったかを計算した図がその人のホロスコープです。ホロスコープは4つの要素で構成されています。
要素1:12星座(サイン)
牡羊座から魚座までおなじみの12星座ですが、占星術ではサイン(Sign)と呼びます。サインは天体を「色づけ」るものです。同じ金星でも、牡牛座の金星と水瓶座の金星では愛し方が違います。牡牛座の金星は触れ合いや安定を求めますが、水瓶座の金星は自由で知的な関係を好みます。
12星座は4つの元素(エレメント)の性質を持っています。火(おひつじ・しし・いて)、地(おうし・おとめ・やぎ)、風(ふたご・てんびん・みずがめ)、水(かに・さそり・うお)です。そして活動宮(カーディナル)、固定宮(フィクスド)、柔軟宮(ミュータブル)の3区分(クオリティ)があり、組み合わせによって12星座の個性が決まります。
要素2: 10天体(プラネット)
占星術で使う天体は、太陽、月、水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星の10個です。厳密には太陽は恒星、月は衛星、冥王星は矮小惑星ですが、占星術ではまとめて「天体」と呼びます。
各天体は人生の異なる領域を司っています。ごく簡単に言うと、
太陽 — あなたの核。意志。「何者であるか」 月 — 感情。無意識の反応パターン。「素の自分」 水星 — 知性。コミュニケーション。「どう考え、どう伝えるか」 金星 — 愛と美。価値観。「何を愛し、何に心地よさを感じるか」 火星 — 行動力。怒り。欲望。「どう動き、どう戦うか」 木星 — 拡大。幸運。「どこで伸びるか」 土星 — 制限。責任。試練。「どこで壁にぶつかるか」 天王星 — 変革。独創性。「どこで常識を壊すか」 海王星 — 夢。幻想。直感。「どこで現実と夢の境界が曖昧になるか」 冥王星 — 破壊と再生。根本的な変容。「どこで一度壊れて生まれ変わるか」
これらの天体がそれぞれどの星座に入っているかが、その人の個性を形作っています。太陽が牡羊座、月が蟹座で、金星がうお座で、火星がやぎ座で…というように、一人の人間の中に複数の星座のエネルギーが混在しています。「私は〇〇座っぽくない」と感じたことがある方は、太陽以外の天体の星座が強く出ているのかもしれません。