ホロスコープ

西洋占星術入門(2) 10天体を知る あなたの中にいる10人の役者たち

 西洋占星術入門(1)ではホロスコープの全体像をお話ししました。今回は10の天体を見ていきます。占星術での天体は、一人の人間の中に住んでいるキャラクターのようなものです。太陽はあなたの監督、月はあなたの素顔、火星はあなたの中の戦士…と言ったよ感じで、10人がそれぞれの役割を持っています。

 天体の読み方には二つの軸があり、それが「どの天体がどの星座にいるか(サイン)」と「どの天体がどのハウスにいるか」です。今回はまず天体そのもののキャラクターを掘り下げ、サインやハウスについては次回以降に扱います。

太陽(Sun) あなたの核

 太陽はあなたの意志、人生の方向性を表す天体です。「私は〇〇座」というときの星座は太陽が入っている星座のことで、太陽は「自分がどう生きたいか」「何者として社会に存在するか」を表現しています。

 ただし太陽は「完成された自分」というより「目指している自分」に近い性質があります。若いうちは太陽の力をうまく使いこなせないことがあり、中年期に入ってようやく自分の太陽が馴染んでくるケースも少なくありません。太陽星座の性質がピンとと来ない方は、太陽の力を育てている途中なのかもしれません。太陽の公転周期は約365日で、1年で12星座を一周します。

月(Moon) 素の自分

 月はあなたの感情、無意識の反応パターン、安心できる形です。太陽が「こう生きたい自分」だとしたら、月は「何も考えていないときの自分」。疲れたときやリラックスしているときに出てくるのが月の性質です。

 月星座は、太陽星座と同じかそれ以上に自分らしく感じられる場合があります。特に幼少期は太陽より月の性質が表に現れやすく、成長するにつれて太陽が発達していくという見方もあります。

 月は感情のパターンを表すため「何をされると傷つくか」「どうすれば安心できるか」もここに現れます。恋愛の相性を見るとき、月の星座が重要視されるのはこのためです。月の公転周期は約27.3日、約2.5日で一つの星座を移動していきます。

水星(Mercury/メルクリウス) 言葉と思考

 水星は知性と思考、コミュニケーションを司る星です。「どう考えるか」「どんなふうに話すか」「何に知的好奇心を感じるか」などが水星に表れます。水星逆行(レトログレード/Retrograde)のときにコミュニケーションのトラブルが起きやすいと言われるのは、水星がコミュニケーションの天体だからです。

 例えば水星が双子座にある人は、話が早くて好奇心が広く、いろいろなことを同時に考える人です。山羊座なら慎重に論理を組み立てて実用的な結論を出すタイプ。言葉としては同じ「頭がいい」でも、水星の星座によって知性の質が違います。

 水星は太陽から28度以上離れることがないので、太陽と同じか隣の星座に入ります。例えば太陽が獅子座の人なら、水星は蟹座・獅子座・乙女座のいずれかになります。水星の公転周期は約88日です。

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