タンガロア

365日 光と闇の暦 6月3日 海を渡る者たちの星 タンガロアとトゥ

今日の光の神:タンガロア(ポリネシア神話・海と創造の神)

 タンガロア(Tangaroa / タガロア / Tagaloa)はポリネシア全域で崇拝される海と創造の大神で、魚や海の生き物すべての祖先とされます。サモアでは天地創造の主神、マオリでは海の支配者、ハワイではカナロア(Kanaloa)という名の海の神となっています。広大な太平洋を渡ったポリネシアの航海者たちにとって、タンガロアの加護なくして航海は不可能でした。タコの姿で表されることもあり、八本の腕は八方の海を包み込みます。

今日の闇の神:トゥ(ポリネシア神話・戦争の神)

 トゥ(Tū / Kū)はポリネシア神話に登場する、戦いや争いを司る神です。マオリ神話ではトゥマタウエンガ(Tūmatauenga)と呼ばれ、人間の祖先とされています。天の父ランギと地の母パパが抱き合って暗闇の中にいたとき、どうすればいいかを話し合った兄弟たちが平和的に解決しようとする中、力ずくで引き離すべきだと主張したのがトゥです。ハワイではクーとして戦争と権力の神とされ、人身供犠を要求したといいます。

光と闇

 タンガロアとトゥは、ポリネシア神話において二つの顔を象徴しています。広大な道の海を超えるためにはタンガロアの恵みと知恵が必要ですが、新しい土地に足を踏み入れた瞬間、そこにはトゥの領域である先住者との闘争や生存競争が待っています。海は豊かな恵みを与える一方で争いの舞台でもありました。新たな島を開拓したいという思いとそれに伴う争いは、ポリネシアの人々にとって不可分だったのです。

この日のテーマ 未知の海へ漕ぎ出す

 住んだことのない土地への引っ越しや初めての一人暮らしなど、それまで経験したことのない状況に踏み込むのは地図のない海に漕ぎ出す瞬間だと言えます。先を予測できない怖さがあったとしても、安全な岸辺に留まっていたら何も変化は起きないでしょう。私たちは動きながら手探りで学んでいくしかありません。あなたは次にどんな希望を持って大海原に出て、どの方向に舵を切るのでしょうか。

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