パチャママへのデスパチョ

365日 光と闇の暦 6月5日 循環する宇宙 パチャママとスパイ

今日の光の神:パチャママ(アンデス神話・大地母神)

 大地の母を意味するパチャママ(ケチュア語: Pachamama)は、アンデス地方で崇拝される大地の女神です。インカ帝国が建国される前から信仰され、現在もペルーやボリビアなど南米のシャーマンたちの信仰の核のひとつになっています。パチャママは土地の神ではなく、すべての自然を包み込む生命力そのものです。農耕や収穫の前にはコカの葉やチチャというトウモロコシの酒を大地に注ぎ、パチャママに捧げます。

今日の闇の神:スパイ(アンデス神話・地下世界の主)

 スパイ(ケチュア語: Supay)はアンデス神話における地下世界ウク・パチャの支配者です。死者の国を統治し、鉱山の奥深くに住むとされています。スペインの征服者たちはスパイを悪魔だと考えましたが、全ては繋がっていると考えている先住民にとっては必要な存在でした。今でも鉱夫たちはスパイに供物を捧げて安全を祈りますが、鉱物資源は彼の領域から来るものなので敬意を払う必要があるのです。

光と闇

 パチャママは生命を育み、スパイは死者の国を統治します。彼らは決して対立しているわけではなく、生と死という両極を結ぶ循環の中にいます。死んだ生き物は大地に還り、その大地からは新しい命が生まれます。アンデスの宇宙観ではすべてのものは繋がっています。世界は自然の営みの一つとして循環しており、すべての存在や事象は尊重すべきだというのが彼らの思想となっています。

この日のテーマ 与え合う

 私たちは自分が受け取る側になりたいと思ってしまいますが、一方的な関係は長続きしません。人の時間を奪うこと、思いやりを持つことなど、すべてはお互いに与え合う必要があります。自分の話は聞いてほしいけれど人の話は聞かない、助けてもらうばかりで自分は助けない。そんな状態に気づかなければ、その関係性は歪んでいくでしょう。あなたが最後に何かを返したのはいつでしたか?受け取ることと渡すことを呼吸のように循環させられているでしょうか。

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