織姫と彦星

365日 光と闇の暦 7月7日 星の逢瀬 織姫と天帝

今日の光の神:織姫(中国神話・機織りの星)

 織姫(中国語: 織女 / Zhīnǚ / ジーニュー)は琴座のヴェガを神格化した女神で、天帝の娘として天の機を織っていました。織姫が織る雲錦は、空の雲や朝焼けの色になったと伝えられています。彼女と牽牛(彦星)は恋に落ち、恋愛に溺れてほかのことが目に入らなくなってしまいます。二人は天帝の怒りに触れて天の川の両岸に引き離され、年に一度、七月七日の夜にだけ鵲のかける橋で会うことを許されたとされています。

今日の闇の神:天帝(中国神話・天界の支配者)

 天帝(中国語: 玉皇大帝 / Yù Huáng Dàdì / ユーフアンダーディー)は、道教における事実上の最高神です。天上・地上・地下の三界と六道のすべてを統括し、神々・人間・鬼たちを支配しています。天にある役所のようなところでは、神も仙人も天帝から位を授かって務めに就いていました。星の運行も季節の巡りも、すべてが天帝の定めた秩序に従っています。織姫と牽牛を引き離したのは、二人がこの秩序に背いたからでした。

光と闇

 織姫は牽牛に会いたいという思いだけに引きずられましたが、天帝は全ての星が秩序通りに巡っているかという全体像を見ていました。織姫にとっては常に一緒にいたい相手だった牽牛も、天帝にとっては秩序に従うべきひとつの星でした。星がひとつでも持ち場を離れたら、神や人間が安心して宇宙で暮らすことはできません。天帝は天を乱さないよう年に一度という周期を定め、秩序の範囲内で二人が会えるように計らいました。

この日のテーマ 制限が生む価値

 私たちはなかなか手に入りにくいものに強く惹かれますが、それを手に入れたらどうなるでしょう。いつでも会える相手やあれほどほしかったはずのものは、気持ちの中でその価値が失われるのではないでしょうか。求めているときと手に入れてから、同じ熱量を向け続けるのは難しいことです。何かを強く求める気持ちは、対象との間に距離があるからかもしれません。手に入れた瞬間に色褪せるとしても、あなたが手に入れたいものはありますか?

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