ノンモ

365日 光と闇の暦 8月2日 双子と青白い狐 ノンモとユルグ

Brooklyn Museum, CC BY 3.0 https://creativecommons.org/licenses/by/3.0, ウィキメディア・コモンズ経由で

今日の光の神:ノンモ(ドゴン神話・水の双子神)

 ノンモ(ドゴン語: Nommo)は西アフリカのドゴン族の間で伝えられてきた水の精霊で、創造神アンマが生んだ完全な存在とされます。ノンモは常に双子として扱われ、魚のような下半身で水と言葉を司ります。世界が乱れたとき、ノンモの一柱は贄として捧げられ、後に蘇って大地を清めます。ドゴンの世界観では一つでは足りず、対になって初めて釣り合いが取れると考えられています。対は完全性を表しています。

今日の闇の神:ユルグ(ドゴン神話・青白い狐)

 ユルグ(ドゴン語: Yurugu)は青白い狐と呼ばれ、双子の片割れを待たずに一人で生まれてしまった神です。焦って世界に飛び出したユルグは繋がっていた胎盤を引き裂き、それが乾いた大地になりました。それ以降ユルグは失われた片割れを探して夜の荒野をさまよい続けています。ドゴンの占い師が宣託を得たいときは、夕暮れになると砂に図形を描いて餌を置き、夜の間に残され足跡を夜明けに読み解きます。

光と闇

 ノンモは対であることの完全さを、ユルグは一人でいることの欠落を表しています。しかしドゴンの占い師たちは、完全なノンモではなく欠けたユルグに知りたいことを訪ねてきました。満ち足りた存在は何かを語る必要がありませんが、片割れを探してさまようユルグが動くのは欠落が原動力となっています。ドゴン族の砂占いは、不完全なものが行き先を語ってくれるという逆説の上に成り立っています。

この日のテーマ 欠落が残す足跡

 ドゴンの占い師は完全な神ではなく満たされていない狐の足跡を読みますが、ユルグと同じように人間も満たされているときは行動する必要を感じず、不足を感じているときほど動かなければと感じるのではないでしょうか。自分のパターンになっている行動を振り返ってみると、自分が探しているものが何なのかがわかるかもしれません。あなたが今までしてきた行動には、どんな足跡が残っているでしょうか。

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