ガネーシャ

365日 光と闇の暦 10月4日 師と弟子 ガネーシャとムルガン

今日の光の神:ガネーシャ(インド神話・障害除去の神)

 ガネーシャ(サンスクリット: गणेश/Gaṇeśa)は象の頭を持つ神です。母パールヴァティーが自分の体の垢から作った子で、母の沐浴中に戸を見張っていて、お互いに顔を知らなかったために父であるシヴァを遮りました。怒ったシヴァに首を斬られましたが象の首をつけて蘇り、どの儀式でも最初に祈りを捧げられるようになりました。自分の牙を折って筆にし、聖仙ヴィヤーサが語る『マハーバーラタ』を書き取ったという伝承があります。

今日の闇の神:ムルガン(インド神話・戦いの神)

 ガネーシャの弟であるムルガン(タミル語: முருகன்/Murukaṉ)は、六つの顔と十二本の腕を持ち、孔雀に乗って槍を振るいます。神々を苦しめる魔神ターラカを倒すために生まれ、北部ではスカンダやカールッティケーヤとも呼ばれます。ある日、両親は息子たちに世界を一周して先に戻った方が勝ちだと言いました。ムルガンは孔雀に飛び乗って実際に世界を回りますが、戻ったときにはその場を動かなかった兄が勝者になっていました。

光と闇

 世界を一周する競争だと言われたとき、ムルガンはすぐ孔雀に飛び乗り、ガネーシャは両親の方を向きました。ムルガンは山を越え海を渡って地球を一周し、ガネーシャは両親の周りを一回りして「あなたたちが私の世界です」と言いました。勝負はムルガンが飛び立ったすぐ後に決まっていたのです。ムルガンの世界は地球すべてでしたが、ガネーシャの世界は目の前の両親でした。同じ言葉を聞いても、彼らにとって世界の大きさは違うものでした。

この日のテーマ 世界の大きさ

 私たちが「世界」と言うとき、違う範囲を指していることがあります。家族のことを話しているときの世界は家族のこと、ニュースを見ているときは地球全体を世界と呼んでいます。「世界」という言葉が内包する範囲はその時々で変化していて、その広さは初めから決まっているわけではありません。私たち自身が区切った範囲がそのときの「世界」になっているなら、誰も範囲を決めていないとき「世界」は何を指すのでしょうか。

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