
世界の都市伝説:黒い目の子供
Megamoto85, CC BY-SA 4.0 https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0, ウィキメディア・コモンズ経由で
世界の都市伝説を巡るお話、略して『せとでん』。名古屋を走る電車とは全く関係ありませんのであしからず。
アメリカで広まった黒い目の子供(Black-eyed children)の話をしっていますか?
1996年、アメリカ・テキサス州の記者ブライアン・ベサル氏が、自身の体験をネット掲示板に投稿したのが始まりとされています。彼が夜の9時半ごろにテキサス州のショッピングセンターの前に車を停めていたところ、突然2人の少年が車の窓をノックしました。
年齢は10歳~14歳くらいに見え、フード付きのパーカーを着ていたそうです。少年たちはとても丁寧で礼儀正しい口調で「映画を観たいのですが、お金を貸してくれませんか?」と言われました。ベサル氏は特に警戒することはありませんでしたが、子供たちが続けて言いました。
「お金を貸してくれれば、すぐに家に帰れます。花も心配していません」
その口調と内容から段々と不自然さを感じた彼は恐怖感に包まれていったそうです。車から降りることも窓を開けることもしないで子供たちを見上げると、目が合いました。その2人の少年の目は真っ黒でした。白目が一切なく、空虚な闇が広がっているような穴のような目をしていたそうです。
ベサル氏は直感的にこの子供たちは人間ではないと気づいてしまいました。続けて子供たちは「中に入れてください。中に入れば安全です」と言いました。ベサル氏はパニックに陥り、車のエンジンをかけてその場から逃げ出してしまいました。バックミラーに映る少年たちはまるで幽霊のように消え去ったそうです。
この話がインターネットの掲示板に投稿されると爆発的に「黒い目の子供」の話が爆発的に拡散されると、同様の目撃談や体験談が投稿されました。
2014年にはイギリスの大衆紙で黒い目の子供の目撃談について3回も一面を飾りました。スタッフフォードシャーにあるパブが格安で売りに出されていて、その格安になった理由が黒い目をした少女を含む色々な霊に悩まされているからだと言うことでした。
目が真っ黒と言うとどうしてもグレイを想像してしまいますよね。エイリアン説もあるし、許可をもらわないと入れないところから吸血鬼説もあるし、なかなか想像を駆り立てるお話しではないでしょうか。
どの体験談でも、逃げることが出来るようなのが救いかなと思います。もし出会ってしまっても”目を合わせない”、”会話をしない”、”ドアなどを開けない”、”全力で逃げる”。これで何とかなる…ことを祈っています。もし逃げられたら体験談を教えてくださいね!

