ルクテープ人形

世界の都市伝説:タイのルクテープ人形

 世界の都市伝説を巡るお話、略して『せとでん』。名古屋を走る電車とは全く関係ありませんのであしからず。

 今回はタイで数年前に大流行した「ルクテープ人形」のお話をしたいと思います。2014年頃、タイのある有名女優さんがSNSで紹介したことで大流行した「ルクテープ」。タイ発祥のこの人形は霊的な存在が宿るとされました。ルク=子供、テープ=天使、直訳すると「天使の子供」と言う意味を持ちます。

 ルクテープは単なる人形ではなく、タイの一部の僧侶や霊能者によって”入魂”と言う”魂を宿す”儀式が行われ、この時にかつて亡くなってしまった子供の霊や幸運をもたらしてくれる良い霊が人形に宿ると信じられています。人形はシリコンやビニールなどで作られ、かなりリアルな子供の形をしています。ルクテープには自分に子供のように接し、ご飯を作ったり洋服を着せたりアクセサリーをつけたり。外出時には一緒に連れていったりします。

 と言うのも、ルクテープが”喜ぶ”と、持ち主に金運・恋愛運・仕事運などに幸運が訪れると言われていて、ある航空会社ではルークテープ用に座席の予約や機内食の提供サービスが行われるなど行き過ぎたサービスが出てきたため、タイ政府から公共の場での取り扱いに関しての注意喚起までされたほどでした。

 これは古くからある”クマントーン”と言う精霊信仰が由来となっています。クマントーンには黄金の男児と言う意味があり、運勢の上昇や魔除けなどに効果があると言われて広く信仰されています。元々は胎児の遺体や遺灰などを使って作られていました。そのせいなのか呪物として紹介される事も多いのですが、どちらかと言うと幸運のお守りのように自分の運気を向上させるものとして扱われていました。現在は土などで作られたものが一般的です。日本でも金運アップや商売繁盛のお守りとして人気があります。輸入雑貨としても割と気軽に購入できるので探してみてくださいね。

 クマントーンを現代風にマイルドでポップな形として生まれ変わったのが”ルクテープ”と言えるでしょう。しかしクマントーンの呪物的なイメージも残っているので、ルクテープ人形にも願いをかなえるかわりに代償を支払わないといけないと信じる人もいます。ぞんざいに扱うと祟られると言われていたり、夜中勝手に動いたりしゃべったりすると言う体験談も多々ありました。

 信じるかどうかはあなた次第ではありますが、気になった方は探してみてはいかがでしょうか。幸運のアイテムだと信じて持っていればきっと良いことが起きますよ!

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