オカルト大好き!月のジャイアントインパクト説

 今回は「月のジャイアントインパクト説」をご紹介したいと思います。アポロ計画以来の友人探査として話題になっているアルテミス計画。2026年4月現在はフェーズIIへと移行し、月の周回軌道へと入り10日間飛行をした後、地球へ帰還するミッションが行われました。

 月といえば古来から神話や伝説の主役で、オカルト好きにもたまらない存在ですよね。でも今回取り上げたいのはそっちではなく、「そもそも月ってどうやって生まれたの?」という話です。現在最も有力とされている説をご紹介しますね。

 夜空に浮かぶ月。あまりに当たり前すぎて「なぜそこにあるのか」を考える機会はあまりないかもしれません。ところがこれ、科学的には長らく謎だったんです。「地球の重力に捕まった小天体説」「地球と同時に形成された兄弟説」など様々な仮説が出ては消えを繰り返してきました。
そして現在、最も広く支持されているのが「ジャイアントインパクト説」です。

 ジャイアントインパクト説とは、今から約45億年前、形成されたばかりの地球に「テイア」と呼ばれる火星サイズの原始惑星が斜めに衝突し、その衝突で吹き飛んだ岩石やマントルの破片が地球の周囲に集まって、やがて月になったという説です。

 テイアのサイズは現在の火星とほぼ同じ、つまり地球の直径の約半分もある巨大天体。それがほぼ真横から地球に突っ込んできたというのですから、スケールが桁違いです。この衝突で地球の表面は一時的に完全に溶け、マグマの海に覆われてしまったと考えられています。

 現在の穏やかな地球からは考えられない恐ろしい現象が起きていたんですね。恐竜が絶滅したのも巨大隕石の衝突と言われているし、今現在でも何が起きるのかはわからないと言う事でもありますね。

 ジャイアントインパクト説が支持される根拠はいくつかあります。まず月の密度が地球よりも低く、鉄などの重い成分が少ないこと。地球の内部(コア)ではなく、外側のマントル部分が吹き飛んでできたと考えると、この組成の違いがうまく説明できるのです。
また、月の岩石と地球の岩石の同位体比率が非常に近いこと。別々の場所で生まれた天体にしては似すぎている、という点もこの説を後押ししています。アポロ計画で持ち帰られた月の石の分析が、この仮説の信頼性を大きく高めたといわれています。

 「最有力説」とはいっても、すべてが解明されているわけではありません。近年の研究では、月と地球の岩石の成分が似すぎていて、むしろ「衝突したテイアの成分はどこへ行ったのか」という新たな謎が浮上しています。テイアが地球に完全に吸収されてしまったのか、それとも私たちの知らない別のメカニズムが働いていたのか、議論は現在も続いています。

 さらに面白いのが「月がなければ地球に生命は生まれなかったかもしれない」という話。月の重力が地球の自転軸を安定させ、季節の変化を穏やかに保ってきたと考えられているのです。つまりあの大衝突がなければ、私たちはここにいなかったかもしれない……というわけです。偶然にしては出来すぎていませんか?

 オカルト・陰謀論の世界では、月はたびたび「人工物説」や「意図的に配置された説」が語られてきました。サイズが太陽とほぼ同じ視直径を持ち、だから皆既日食が起きる——なんて偶然、本当にあり得るのか? と。

 ジャイアントインパクト説はそれらを一蹴する科学的な答えではあります。でも、45億年前の大衝突という途方もない偶然が積み重なって、今の月ができて、地球に生命が生まれて、私たちがこうして月を眺めている……という事実もまた、十分すぎるほどロマンに満ちていると思うんですよね。

 打ち上げられる時には時速約39000km、約マッハ29ですよ。意味わかんないですよね。更には地球に再突入する際には時速約40000km以上、約マッハ30以上の速さで帰ってきたんです。そんな恐ろしい速度のものに人間が乗っていたんだからすごい話ですよ!耐熱シールドがもってくれてくれて本当に良かった。

 アルテミス計画はこれからも続きます。月面着陸に挑戦する時が楽しみで仕方ありませんよね。と、オカルト成分はほぼありませんでしたが、今回はここまでです!

画像:NASA/JPL-Caltech, Public domain, ウィキメディア・コモンズ経由で

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