【ヒトラーの予言】
オカルト界では有名な「ヒトラーの予言」。主な内容は私たちにとって破壊的な未来を示したものです。
- 人類は支配する側とされる側に分かれていき、どんどん二極化していく。2000年には「神人」が現れ、大多数の人間を支配する。
- 自然災害が激増し、天変地異が起きる。激しい熱と氷、火と氷、大洪水と大干ばつが地球を襲う。ナチの武器を使って戦いが続く。
ヒトラーは支配される側はロボット人間だと言っていました。広告を見て買い物をしたくなるのは「支配される側」。そして拝金主義や行き過ぎた承認欲求も利用されるものと見なしました。
ヒトラーとオカルト・魔術集団との密接な関係は検証されています。ですが、その関係が歴史にもたらした影響は重要視されていません。ニーチェは神秘体験から『ツァラトゥストラはかく語りき』を書きました。なのにヒトラーの霊的な面を無視するのはなぜなのでしょうか。
【魔術師ヒトラーのバックグラウンド】
ヒトラーの魔術的なバックグラウンドは魔術結社・トゥーレ協会にあります。この結社のシンボルは剣と花の飾りがついたカギ十字。彼らはユダヤ人を憎んでいました。この中で一目置かれる存在だったのがディートリヒ・エッカルトという人物です。彼はヒトラーに魔術的な技術や潜在能力を使う方法を教えました。逆に対立していたのが幼児教育でも有名な神秘家のルドルフ・シュタイナーでした。
ヒトラーを取り巻く女性の一人が「総統、黒魔術に手を出してはいけません。今ならまだ黒魔術と白魔術のどちらでも選べます」と言った言葉が記録として残っています。ヒトラーの目はクロウリーやラスプーチンなどと同じように、催眠術師のように人々の精神を吸いつける目だったと言われます。狂気に満ちた、群衆を熱狂させた催眠的な演説の後、ヒトラーはいつも魂が抜けたように小さな男に戻っていました。
【ヒトラー側近の証言】
ヒトラーが夜中に叫び声を上げ痙攣や麻痺を起こした時のことが証言に残っています。「彼は意味のない一連の数字と言葉、文章の断片を口走った。(中略)意味のない言葉を喋り続け、再び沈黙に逆戻りした…彼は叫び続けた」というものです。意味のない数字の羅列や言葉などは魔術師が自分の意識をコントロールするために使うものと同じですが、ヒトラーはひどく動揺して「彼だ、彼が来た!」と叫んでいたということなので、自分自身で制御できていなかったのでしょう。
そして第二次世界大戦前に、ドイツ・フランス・ベルギーの間で非武装地帯とされていたライン川の中流地帯ラインラントを直感に従って占領。進軍するかどうかをヒトラーが霊視したとき、前に何も見えない、つまり争いは起きないという判断でした。当時ヨーロッパ最強と謳われたフランス陸軍との戦いは起きず、これ以降どんどん占領路線を強めていきます。チェコスロバキアのズデーテンランド、ボヘミア、モラヴィア…。
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