今回は「古代トルコのロケット」をご紹介したいと思います。
こちらはトルコ、イスタンブールにあるトゥスパ遺跡から出土した石の彫刻です。この遺跡は紀元前9世紀から6世紀あたりまで存在していたウラルトゥと言う王国のものです。遺跡の年代から考えるとこの石の彫刻もおよそ3000年前の物と推測できます。
この石の彫刻は長さ23cm、幅8cm、高さ9.5cmほどの大きさで、先端がとがった円錐を横向きに置いたような、現在におけるロケットのような形をしているのが特徴です。しかし当然ながらこの時代にロケットなんてあるはずもなく、何をモチーフにいているのか不思議ですね。
この彫刻の中央は、頭部に見える部分が欠けてしまっているものの宇宙服を着た人間が膝を抱えて座っているように見えるものがあり、その後ろには垂直尾翼、最後部にはスペースシャトルにもついている推進ロケット噴射口のようなものが3本ついています。円錐台と呼ばれるコップを逆さまにしたような形ですね。こうやって文字にするとまるで一人乗り用のスペースシャトルみたいです。
この石の彫刻がロケットじゃないかと言われたのはゼカリア・シッチンと言う宇宙人考古学・宇宙考古学などと呼ばれる古代宇宙飛行士説を唱える人物による主張から、彼の著書「The Earth Chronicles(地球年代史)」にて発表されました。
彼はシュメール人についての考察に長けていました。シュメール人はメソポタミアの南部で栄えていた歴史がありますが、いつどのようにして定住したのかなどはわかっておらず、現在でもシュメール人の起源は未解決のままですが、シッチンの解釈によればアヌンナキと呼ばれる神々の遺伝子と地球外生命体の遺伝子をかけ合わせて作られたものが人類であり、シュメール人なのです。
シュメール人はこれらの神々の指導の下、メソポタミアに文明を築いたと主張しています。
何となく耳にする、人類は宇宙人が作った、宇宙人と人類の子孫が現代人である、などの元となったのがこのシッチンの説だと思います。
さて、この石の彫刻ですが、現在はトルコのイスタンブール博物館に表示され…ていないようです!
なんでも博物館側が展示を拒否しているそうです。
現代の技術で調べたら何か新しい発見があるのかも知れません。それが良いことなのか悪いことなのかはわかりませんが…。
いつの日かまた調査される時が来るを心待ちにしましょう。
それでは今回はこの辺で。