数年前に世界中で話題となったジェフリー・エプスタイン。彼が起こした事件の詳細が広まるにつれ、数多くの陰謀論が生まれました。華々しい人間関係と未成年の人身売買というコントラストはあまりにも強大でした。
【富裕層と権力者たちの影】
エプスタインは資産管理会社を経営していました。政治家や経済界の重鎮、ハリウッドスターとも交友関係がありましたが、なぜ多数の有力者と繋がりを持てたのかは謎のままとなっています。
事件発覚後、保有していたリトル・セント・ジェームス島でのペドフィリア行為が表沙汰になりました。執事だった人物が「ロリータ・エクスプレス」と呼ばれたプライベート・ジェットでこの島を訪れていた著名人のリストを公開し、一大センセーションを巻き起こすことになります。
【エプスタイン島の顧客リスト】
エプスタインの協力者はセレブやモデルを装って若い女性を引き入れていました。顧客リストにはアンドルー王子やビル・クリントン元大統領、ウディ・アレン、ビル・ゲイツや各国の首相や王子、ロスチャイルド家やロックフェラー家、ケネディ家など陰謀論ではおなじみの名前も。ビル・ゲイツはエプスタインとのつきあいが原因で当時の妻と離婚しています。元妻のメリンダ・ゲイツはエプスタインを「悪の権化だった。後日、悪夢に見るほどだった」と評しました。
【エプスタインは”消された”?】
2008年に未成年への性的虐待で起訴され、短い収監期間で出所したエプスタイン。このことで「権力者は犯罪から逃れられる」という不信感が強まりました。最終的にエプスタインは拘留されていた施設で「自殺」したと発表されます。
しかし、監視カメラの故障や警備の不備など不自然な点が多く、人々は「口封じ」を疑いました。エプスタインの証言は多くの有名人や権力者の名前が出てくると考えられたからです。
エプスタイン事件は、謎を残したままとなっています。ですが、この事件がきっかけで「人間には支配者と支配される者がいる」と疑うようになった人は多いのではないでしょうか。もし権力を背景として地球を牛耳る人々がいるのだとしたら…。私たちには何ができるのか、考えなければならないのかもしれません。