今回は「タッシリ・ナジェールの岩絵」についてお話したいと思います。タッシリ・ナジェールと言う場所はあまり聞きなじみがありませんが、北アフリカにあるアルジェリアの東南部、サハラ砂漠に位置する広大な岩山地帯のことだそうです。
このタッシリ・ナジェールには数々の洞窟や岩壁があり、約12000年前の旧石器時代末期から約2000年前に描かれたとされています。描かれているモチーフは年代によって様々ですが、主に狩猟や放牧の風景が描かれています。その絵から、当時は草原や湖が広がる豊かな土地で、現在はいない動物や絶滅した動物たちがしっかりと生息していたことがわかります。
しかし、この中でひと際不可解な岩絵があるのです。その岩絵は”白い巨人”と名づけられ、高さ3mもある人物のようなものが描かれています。ですが頭部には大きな角のようなものがあり、人類とは思えない姿をしています。これだけであれば創造で作られたものだったり絵を描く技術がなかったのかも知れませんが、他のモチーフの絵がとても写実的で目の前のものを描いた可能性が高いです。あくまでも可能性の中の話ですけどね。
その他にも、ヘルメットや防護服を着ているような人物が描かれていたり、宙に浮く人物が描かれていて、未来感のある絵もあるのです。ロシアの宇宙考古学者アレクサンドル・カザンツェフはこれらの絵は異星人であるとしています。それにしても宇宙考古学というのはなんでしょうかね…。
ということで少し調べてみました。宇宙考古学者というのは主に古代宇宙飛行士説を提唱している人たちのことを指します。太古の昔、宇宙から異星人が飛来し、巨大な遺跡やオーパーツは地球外の技術で作られていたり、世界各地に残る神話の神々は宇宙人であり、類人猿から人間を造ったのも宇宙人だとしています。
有名なところでは、このサイトでも良く出てくるゼカリア・シッチン氏。それとこの岩絵を異星人と主張しているエーリッヒ・フォン・デニケン。アレクサンドル・カザンツェフがいます。なかなか癖のある人ばっかりですね(笑)
科学的な見解としては、古代の人たちの芸術表現でこのような人物が描かれている可能性が高いとされています。抽象的・象徴的な表現方法は当時の宗教的な信仰やシャーマニズムに関連する可能性が高く、一般の人たちとは違う、どこか神々しい形で描かれていたのかも知れません。
現在、このタッシリ・ナジェールはタッシリ・ナジェール国立公園として世界遺産に登録されています。岩絵、壁画も保護されていて見ることも出来ますので、もしサハラ砂漠へツアーに行く際にはタッシリ・ナジェール国立公園も組み込んで実物を見学することをおススメします。
それでは今回はこの辺で。