今回は少し趣向を変えて「月のピラミッド」のご紹介をしたいと思います。と言ってもメキシコにある古代都市テオティワカンの月のピラミッドではなく、夜空に浮かぶあの月にあると言われているピラミッドのようなものの方なのであしからず!
地球を飛び出してもオーパーツと言えるのかどうかは難しいところですが、見えるけど調べられないもどかしさを感じつつも宇宙にロマンを感じていただければ嬉しいです。
月面の写真はNASAが打ち上げた月の周回衛星”ルナー・リコネサンス。オービター”が2009年より運用され撮影をしています。この衛星は月面から50kmの位置にあり、高性能カメラで月面を撮影しています。最高解像度が50cm… 画像を格子状に細切れにした場合に、50cm×50cmの間隔でデータに出来ると言う感じです。50km上空から撮った写真の1ピクセルが50cm四方換算だよって事ですね。
同じく2009年にアポロ11号、14号、15号、16号、17号の着陸船や足跡などを撮影することに成功、実に40年ぶりのご対面でした。その後も探査機の着陸地点や着陸に失敗してしまったポイント、地球からは見えない地球の裏側などの写真を撮り続け、月の観測を続けています。
その撮影された画像をNASAが公開しています。Googleでも”Google Moon”と言うグーグルアースのような、月の表面が見られるサービスを提供しています。そして、公開された写真をアマチュア天文学者さん達が分析したら高さが200mほどある四角錐の建造物のようなものが見つかりました。
この四角錐、古くはアポロ17号が月面着陸をした際の映像にもピラミッド状のものが映りこんでいたり、インドの月探査機が撮った写真にも映りこんでいると言われていたりと色々な場所から発見されています。
しかし、撮影をしたNASAはこの件に関して詳細を説明することはせず、自然の地形や光と影による錯覚だとの見解を示しています。一時期話題になった火星の人面石と同じですね。火星の人面石も違う角度から撮影すると全く顔には見えず、凹凸のある地形なだけでした。
が!が、ですよ。このピラミッドに関しては目撃情報が多く見つかっていて様々な方向から撮られています。火星の人面石と同じにしてもいいのでしょうか…。
人は時として意味のないものに意味を見出してしまいます。雲の形が生き物に見えたり、木の幹に人の顔があったり、天井のシミや柱の節など、普段から見ているパターンに置き換えてしまう現象です。これをパレイドリア現象と言うのですが、見ているものが月である以上、確認をしに行くことも出来ませんし、探査機からの情報しかないのが実情です。
だからこそ、夢もロマンもあるし、異星人の基地だったり裏側には文明が築かれているだったり、小説や映画のテーマにされるんだろうと思います。現時点では月に建造物がある科学的な証拠はありませんが、アルテミス計画というアメリカが主体となって月面着陸を目指す計画が進行しています。計画当初の予定では2024年までに着陸する目標でしたが、目標は修正され2026年の着陸を目指しています。この時にまた新しい月の認識が生まれるかも知れませんね。NASAが情報を隠さないとは言えませんが(笑)
月に人工的な建造物があるかどうか、アルテミス計画の行く末を見守りましょう!
それでは今回はこの辺で。