
アルツハイマーを防ぐには 腸と脳の関係(前)
【健康と微生物コミュニティ】
アルツハイマーを予防するために何ができるか、世界中で学者たちが講演を行っています。その中でも腸を大切にしようという動きは顕著で、生物学者や医師だけでなくシャーマンのクラスでも扱われる大きなトピックとなっています。
人間が健康でいるためには、マイクロバイオーム(微生物コミュニティ)が大切だということがわかっています。人の体には多くの微生物-バクテリア、ウィルス、酵母、菌類、寄生虫などが住んでいます。これらはあなたの細胞にも影響を与えるため、寄生虫の感情からの影響を取り除くようなヒーリングも存在しています。
【アルツハイマーと微生物】
腸と脳の関係について講演を行っているジェフリー・ブランド博士はこう言っています。「腸内細菌は科学物質を生み出し、人間の体や脳に大きな影響を与えます。この作用はアルツハイマーを予防するためのパワフルな戦略となります」。
バクテリアは生まれる前から人間の体内にいて特に脳の機能に関連し、人はバクテリアをなくしては生きていられません。血流に乗る科学物質の90%以上は人間の細胞ではなく微生物が生み出しています。バクテリアの状態は食べ物によって変化し、偏ったダイエットや薬を飲むことで脅威にさらされます。逆にいい状態を作るためには、バクテリアの栄養になる食物繊維を摂る必要があります。
【健康的な食物と睡眠の重要性】
砂糖だけでなく香料の入った炭酸飲料や除草剤、遺伝子組み換えの農作物にも注意が必要です。WHOによると、除草剤に含まれるグリホサートは癌のリスクを増やしました。グリホサートが主成分になっているラウンドアップ系の除草剤は、世界中で規制が進んでいるのに日本ではなぜか規制が緩和されています。マーク・ハイマンMDはグリホサートの摂取が減れば腸内環境は改善され、結果として脳も健康的になると述べています。
砂糖の摂りすぎや高脂質、高グルテンで食物繊維があまり含まれない食事も腸内細菌にとっては好ましくありません。白米は玄米より、白いパンはライ麦パンより食物繊維が少なくなっています。朝のトーストをライ麦パンにするだけでも腸にとってはいい影響があるでしょう。
一般的に好ましいとされる時間に睡眠を取ることも大切です。レオ・ガーランドM.D.は、睡眠不足は免疫系に影響を与え、体がストレス反応を起こして炎症ができると説明しています。
後編では、なぜ腸内環境とアルツハイマーが関連するのか、どんなことをすればいいのかをご紹介したいと思います。