ホリスティック医学という言葉をご存知でしょうか。今まで主流だったアプローチだけではなく、精神的・霊的な面からも健康について考えようという、1970年代にアメリカで注目された考え方です。アメリカ国立補完統合衛生センターでは、アーユルヴェーダや中国医学・漢方、アロマセラピー、フラワーレメディなど比較的なじみのあるものから、ホメオパシーやレイキ、さらには瞑想までをその範囲に含めています。
世界には霊的な方法で病気を癒そうというヒーラーが数多く存在します。日本でも『からだの声を聞きなさい』で知られるリズ・ブルボーなどが直観医療のヒーラーとして知られますが、直観医療者はいろいろな名前で呼ばれてきました。シャーマンと呼ばれてきた人たちも、古代から他者の病を癒やそうとしてきました。
直観医療では、特定の感情は特定の臓器や器官、腺組織などに蓄積されて、最終的には病気を作りだすと言われています。例えばリズ・ブルボーの『自分を愛して!』という辞書的な本を見ると、「怒り」は肝臓、「深い悲しみ」は右肺、「愛情の欠如」は心臓にダメージを与えると書かれています。では東洋の五行にあてはめるとどうなるか見てみると、肝臓はやはり怒りに関わっており、肺は悲しみと、心臓は喜びと関連しているとされています。世の東西を問わず、人間の感情が病気を生み出すというのは共通認識だったんですね。
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