あなたの中に眠る前世の記憶を取り戻すには
ご自分の前世に興味がある方は決して少なくないと思います。自分がかつてどこか遠い国に生きていて、今とは違う人生を送っていたとしたら…これほど壮大なロマンはないような気がします。初めて訪れたのにその先に何があるかわかっていたり、強烈に懐かしさを感じるような場所は前世の手がかりかもしれません。
スピリチュアルの世界では「前世を思い出した、覚えている」という人間が一定数いて、中にはその詳細が書籍になっていることもあります。実際に遺跡発掘のアドバイスをしていた古代エジプトの記憶を持つ女性、前世の記憶を持つ人たちが暮らす中国の村などの実在例を見ると、前世という概念を全否定するのは難しいのではないでしょうか。前世の記憶を持たずに生まれてきたとしても、それを思い出す手がかりは日常の至るところにあります。今回は自分の前世を知るためのアプローチをいくつかご紹介したいと思います。
顔の印象が表す魂の履歴
スピリチュアルの講座に出ていたとき、受講生同士で互いの前世を読み合っていたことがあります。「インドにいた過去生がある」と言われていた女性はエキゾチックな顔立ちで、あとから教えてくれたのですがインド関連の商社で働いていました。切れ長で目尻に深い切れ込みがある人がエジプト系だったり、陽気な雰囲気の丸い目の人がポリネシア系だったりと、いろいろな人の前世を見ていく中で「今の自分にとって影響の大きい前世は顔や雰囲気に出る」と感じているスピリチュアリストは多いと思います。
自分の経験では、初めて行った上海で道の向こうに池があることがわかって不思議に思ったり、上海人の友達に「アンタ前世上海人」なんて言われたことがありました。あるとき知った京劇の俳優の顔があまりにも自分に似ていたので驚いて伝記を買ったら、娘も表紙を見て「何これ昔のママじゃん」と。読んでいくうちにそれまでの人生の道筋もあまりにも被っていて愕然としました。
顔の特徴を観察することは、前世を知る手がかりのひとつかもしれません。その特徴の一部をまとめてみました。
エジプト・中東・古代文明などの特徴 切れ長のラインや、まっすぐで力強い瞳。壁画や彫像を思わせる神秘的な雰囲気。 ヨーロッパ・ローマ・ギリシャなどの特徴 スッと通った高い鼻筋や彫りの深さ、骨太な骨格。西洋の彫刻や肖像画のような気品ある雰囲気。 職人や芸術に関わる国や時代を表す手の形や指 特定の道具や楽器を扱っていたような、しなやかで特徴的な指の長さと手全体の雰囲気。 ケルト・ネイティブアメリカンなどの自然共生文化の特徴肌の質感や髪の癖 癖毛や赤い髪、肌のトーンなど。強く厳しいけれど包容力のある雰囲気。
記憶を呼び覚ます旅
外見や雰囲気以上に手がかりになるのが、その場所や時代に対して抱く自分自身の感覚です。幼い頃から興味があった場所や時代だけでなく、逆に理由もないのに大嫌いだと感じる文化圏に重大な過去生があるケースは多々あります。かつて魂が深い傷を負った場所や時代は、現世までに癒されていないと強い嫌悪感や拒絶反応として表現されるからだと考えられます。
私の場合はそれが古代エジプトでした。ファラオの名前なんてみんな同じで覚えられない!と思って高校では日本史を選択した私が唯一覚えていたのが「アメンホテプ四世」、イクナートンとかアクエンアテンとして知られるファラオです。メタフィジックスを突き詰めようとしていたらエジプトに行くことになり、アマルナという彼の時代だけで廃棄された幻の都を訪れる機会がありました。境界に立つステラを見上げたら、感情は波立っていないのに猛烈に涙があふれて止まらなくなりました。そして高い崖のようなところからナイルを見ていたら、体の奥のどこかからものすごい勢いで当時の記憶が逆流してきて…。その日撮ったアテンのレリーフには、太陽の光のような赤い光が現れて消えていくのが映っていました。
それ以来自分が持っているクラスでは、気になる場所があったらぜひ訪れてほしいと受講生に話しています。かつて生きていた場所に肉体を持っていくことで、土地が覚えている「わたし」と今の自分が同期するからです。記憶を思い出すというより今の自分と過去の自分が重なってそこにいるという感覚で、その時代から今に至るまで、おそらくいろいろな自分が思い悩んできたであろうパズルが一瞬で解ける感じです。
肉体という乗り物と魂の旅
私たちは耐用年数がある肉体という器を繰り返し脱いでは、魂が設定したテーマを完了させようとしています。魂は輪廻を終えるまで死ぬことはなく、ただ肉体を変えて繰り返し自分なりの答えを探しているのではないでしょうか。その手がかりとなる「容姿」「雰囲気」「自らの感覚」などは、魂が時空を超えて旅してきた、その壮大な物語を思い出すためのロードマップなのです。