「呪い」…元々は呪術から来た言葉です。「まじない」とも読みますが、「のろい」と読む方が多いのではないでしょうか。禍々しく感じるかもしれませんが、神社や寺社でのご祈祷も「まじない」の一種です。「呪術」にマイナスの意味はなく、ご祈祷やシャーマンワークも呪術と呼ばれます。呪術のうち他者を害しようとするものが呪いということになります。
日本で最も古い呪いはイザナミがイザナギに言った言葉だとされます。「かくなさば、汝の国の人草、一日に千頭絞り殺さん」。「こんなことをするなら、おまえの国の人間を一日に千人絞め殺す」というものです。
この話自体は古事記に書かれたものです。日本書紀の一部では根の国に迎えに来たイザナギに帰ってくるよう言われたイザナミが「もう国を生んだのに、これ以上何を生めというのか」と断ったなんていう文献もあったりするので、日本最古の呪いかどうかはわかりませんが…。
【カジュアルな呪い】
ではこの「呪い」、本当に実在するのでしょうか。
個人的な経験から、世界には人を呪うことができる人たちがいると理解しています。目をじっと見られた瞬間、呪われてる!とわかりました。それに気づいた瞬間、心臓がキュッと縮んで冷たくなりました。負けてたまるか、と思って視線を外さなかったんですが、軽く負けました!呪いは相手が「呪われてると気づくこと」で発動するんですね。
相手はスーフィーでしたが、人間の深い領域を見ようとしてきた人たちは違うなと思いました。他者のエネルギーに干渉できるなら、マイナスの方向に動かすのも可能ですよね。そしてポジティブ・ネガティブどちらのエネルギーも使う方が、どちらかしか使えない人より強いのは当然です。
この時はふざけるなよ的なことを言って笑って終わったんですが、もしこれがもっと悪意を持った意図だったらどうなってたのかなと思います。少なくとも呪いの対象になってみて、平安時代の祈祷合戦みたいなものは事実なんだろうと思いました。
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