引き寄せや自己ヒーリングのためにアファーメーションを唱えるという方法は、スピリチュアル界隈ではすっかりお馴染みとなりました。でも、効果が感じられなかったのでやめてしまったという人もかなりいらっしゃるようです。引き寄せにはコツがいるとか周波数が…といった部分はさておき、アファーメーションという部分だけを取り出して考えてみましょう。
そもそもアファーメーションは元々心理学のエリアから提唱された目標実現のための方法論です。肯定的な言葉を「自分に」かけて理想の自分に近づこうとするもので、マインドの力を利用しています。スピリチュアルで使われるときは言霊と関連づけられることが多いですよね。脳科学では、言葉によって人間の行動が変わること、そして誰かからかけられた言葉によってエンドルフィンやドーパミンが出る…落ち着いたり楽しい気分になったりすると言われています。
ですが、例えば自分でも無理だと思っているようなことをアファーメーションで唱えたとしてもおそらくあまり効果は出ないでしょう。「自分の力で空を飛べるようになって四兆円手に入れました」、この文を読んで「何かアホなこと言ってる…」と思った方、そうなんです。人間の体では鳥のように空は飛べませんし、四兆円を手に入れられる人は世界でもごく一握りです。そう思っている私たちは、おそらくこの内容を実現させることはないんですよね。
ここで話は急にスピリチュアル方向に振れます。
ワンネスとか一とか虚空あたりの概念は一旦脇に置いておくとして、私たちは現実世界に一人の個体として生まれてきました。現世での目的に見合った「運命」、ブループリントと呼ばれるようなざっくりしたシナリオを持ってきたと言われますが、その運命の流れに影響を与えてきた前世がたくさんあるんですよね。
よく「前世の数と今の人間の数が合わないから前世なんてもんはない!」とかって言われますが、そもそも魂は「一人につき一個確定」ではありません。魂が「私」という肉体にに付随しているわけではないと言うか…。肉体を離れたら大元の一つに溶け込んで、次に人間なり宇宙人なりになるとき、その学びをやりたい「かつて誰かの魂だった一部」が集まって「一人の人間の魂として」生まれてくると考えています。歴史上でも霊的な哲学を突き詰めていった人たちは「自分なんてなかった!わー!」ってなってますよね。
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