夢の神秘的なパワーを感じさせる身近な実例は、予知夢や正夢でしょう。ただ、よく似ている様に思える正夢と予知夢は、正確にはかなり違う性質の夢なのです。比較的よく見るのが、正夢。正夢の定義は、見てからだいたい二、三日以内に、夢と同じ現象が起きてくることです。たいていの場合は自分でもなんとなく予想がついていることを夢に見て、心理的な準備をするためだとされています。一方の予知夢はまさに不可思議としか表現のしようが無い神秘現象です。
1912年、世紀の大惨劇となった豪華客船タイタニック号の沈没では、複数の乗客が沈没を意味する予知夢を見ていたことが知られています。例えば、イギリス人のオコンナー氏はタイタニックの沈没と、大勢の人が暗く冷たい海の中へと次々と投げ出されていく様子を二晩続けて夢に見ました。彼はこの夢がどうしても頭から離れなかったため、予約をキャンセルして、九死に一生を得たのです。さらに乗客以外の第三者も少なからずタイタニック号沈没の予知夢を見ていて、その数の多さからも注目を集めたいがためのホラ話とはとても思えないのです。
こうした予知夢はなぜ起きてくるでしょうか?いまだにはっきりした仕組みは解明されていませんが、こんな重要な情報を無視したくはないものです。あなたが見る夢からのメッセージを的確に受け取れるように、下記に予知夢の特徴を挙げておきます。
1 印象が強いが具体的な意味は分からないこともある
2 どうしても忘れられない
3 夢を「見る」だけではなく、何らかの強烈な体感がある
ことが特徴です。また
4 同じ夢を何回も見る
ことも多い、とされています。
こうした夢は、そのものズバリの現象が起きないとしても、夢を見ている人間に,無意識から何らかの警告が送られている証拠です。夢だから……などとたかをくくらず真剣に向き合ってみましょう。取り返しが付かないことになる前に……!
(ヘイズ中村 魔女・魔術師&占い師・執筆家
中学生時代から研究と修行の道に入ったのに神秘性の欠片もない神秘家
HP https://www.fortunamoon.com)