沖縄の虹

高橋ハナのいといみじ 大好きな友達のこと

 人生も半ばをとっくに過ぎてから友達ができるなんて思っていませんでした。彼女は凄腕の占い師で、どこでも一番人気になってしまうが故に妬まれたり辞めさせてもらえなかったり、大変な時期を過ごしてきた人です。いつも子供みたいに邪気のない顔でニコニコと笑って、裏表が全然なくて、心からお客さんに幸せになってほしいと願っていました。ひまわりが大好きで、黄色い服を着るとテンションが上がると笑っていました。

 私は彼女ほど悪意のない人を見たことがありません。所属していた店であちこち行かされて、身体が辛いって泣きながら「でも自分が辞めたらほかの占い師さんが大変になっちゃうと思うと…」と長い間耐えていました。コロナで外出ができなくなった頃、私は2年弱世界中で瞑想し続けて摑んだ「理」を伝えなきゃと謎の使命感に駆られ、うちでお仕事をしてくれていてなおかつ希望する人には10回無償なんてクラスを始めました。彼女はそこに参加してくれて、それ以降も続けたいと言ってくれたうちの一人です。半年くらい経った頃、「私は楽しく生きてもいいんでしょうか」と聞かれたので「当然の父ちゃんです」と答えたら、しばらくして「辞めました!頑張りました!」と報告があり、どんどん明るくなっていったのを見てうれしいなあと思っていました。

 5年以上月2回ZOOMで顔を合わせ、年に1回は無茶苦茶なスケジュールの合宿をして、ちょこちょこ長電話して…そのうち友達になって、娘と初めて会ってからずっと「本当にピュアでかわいい!赤ちゃんみたい!」って言い続けてくれて、簡単に人を信用しない娘とも気づいたら友達になってて。連れもあまり人慣れしないのに彼女とは仕事帰りに伏見に寄ったりして、私たち家族は三人とも彼女が大好きでした。

 連れと3人で諏訪と白樺湖に行ったとき、霧ヶ峰で初めてUFOを見て一生懸命動画撮ってたのを思い出します。月山で無数のUFOに囲まれて、目をまん丸くしながら「こんにちは…」って言ってたのもかわいかった。沖縄には2回行ったけど、アブチラガマの一番暗い場所でじっと闇を見つめて、そっと手を合わせてた姿を覚えています。

 「この沖縄が最後になると思う」なんて言葉、現実にしてほしくなかったな。偉そうに次元がヒエログリフが古代のなんとかがどうこうとか言ってるけど、友達のことは読めちゃいたくなかった。いや、クラスでもやってきたように亡くなった人と話すこともできるし、人の核というか魂というかが死なないのはわかってるんだけど…。でも、やっぱり身体があるうちにもっといろんなこと話したかったし、約束してたエジプトにも連れて行きたかった。後悔してるわけじゃないんだけど、ただひたすら寂しい。また一緒にどこかに行けるような気がしちゃいます。

 夜中に急に電話をくれて、大好きですって言ってくれて。私はその重みにとんでもなく食らって、自分がやってきたことの責任を思い知って、改めて自分の道を誠実に歩こうと確認しました。生と死の境界なんておれが超えてやんよ。辛そうな声に驚いて思わず先生モードになって自分のバカ!って思ってたけど、最後にテレビ電話で大好きっていっぱい言えてよかったです。

 仕事のブログやサイトには個人的な気持ちは書けないし、Xとかも何だかなと思ったからここに書きました。先にそっちに行った先輩として、いろんなこと教えてください。私たちもできる限りのことはするつもりでいるから、娘ちゃんのことは心配しないでね。いっぱい大好きって言ってくれてありがとう。あなたの人生の最後の数年間、自分があなたに信頼してもらえる人間として存在できてよかった。私はまだしばらくこっちにいるけど、どこかに行くときはいつでも来てね。あなた自身でいてくれて、友達になってくれてありがとう。

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