365日 光と闇の暦 2月1日 春の予兆と冬の老婆 ブリギッドとカリアッハ
インボルク(Imbolc / ケルトの祝祭)
今日の光の神: ブリギッド(ケルト神話・火と癒しの女神)
2月1日はケルトの祝祭インボルク(羊の乳)、この頃から羊が乳を出し始めることからこの名前がつけられました。ケルト神話に登場するブリギッド(Brigid)は火、詩、癒し、鍛冶を司る女神、詩人・癒し手・鍛冶屋という三つの顔を持つ守護者です。キリスト教がケルトの地に広まってからも彼女への信仰は途絶えず、聖ブリジッドとして崇拝され続けています。その炎は家庭の炉に灯され、暗く長い冬を照らす希望の光です。冬の寒さは厳しくても日は少しずつ確実に長くなっています。インボルクはそんな時期、春の最初の予兆を祝う日です。
今日の闇の神: カリアッハ(ケルト神話・冬の老婆)
カリアッハ(Cailleach)はスコットランドとアイルランドの民話に登場する老婆です。青い顔に白髪、一つ目の巨大な姿で冬そのものを司っています。杖で地面を叩くとたちまち大地は凍りつき、嵐と雪を従えて山々を創造したという伝承が残っています。しかしカリアッハはただ恐ろしいだけ、厳しいだけの存在ではなく、大地に不可欠な休息と再生の時間を与える存在でもあります。彼女はインボルクの日にブリギッドに姿を変えるとも言われ、老いと若さ、死と再生という永遠のサイクルを体現しています。
光と闇
ブリギッドの火は希望と可能性を、カリアッハの氷は現実と試練を象徴しています。希望だけで春が来るわけではなく、冬の試練を乗り越えて初めて春の価値がわかります。インボルクは冬から春への移行期にあたり、カリアッハという冬の力はまだ強いものの、ブリギッドの光は日ごとに勢いを増していきます。カリアッハがブリギッドに姿を変えるという伝承は、冬が終わるのは春と戦った結果ではなく、冬自身が春に変容したのだと教えてくれているのかもしれません。
この日のテーマ: 冬の中の春
結果はまだ出ていなくても、今後も続けていきたいことはありますか?それは学ぶことかもしれませんし、好きな仕事かもしれません。周りの評価より自分の気持ちを大切にしたいことは、きっと誰の人生にもあるのではないでしょうか。そのために頑張らなければならないことがあったとしても、それは戦いではないかもしれません。カリアッハがブリギッドに変わったように、それは自分にとってすてきな変化をもたらすものなのではないでしょうか。あなたの冬は、今何に変わろうとしているのでしょうか。