キニチ・アハウとカマソッソ

365日 光と闇の暦 2月12日 日々訪れる勝利 キニチ・アハウとカマソッソ

日々訪れる勝利
今日の光の神:キニチ・アハウ(マヤ神話・太陽神)

 キニチ・アハウ(K’inich Ajaw / 太陽の顔を持つ主)はマヤ神話の太陽神です。「キニチ」は「太陽の」、「アハウ」は「主」という意味で、「太陽の主」となります。ジャガーの特徴を持ち、昼間は天を横切り、夜はマヤ神話の冥界シバルバー(Xib’alb’a)をジャガーの姿で旅します。エジプト神話のラーと同じように毎晩冥界で死に、毎朝復活して東から昇ります。キニチ・アハウの死と再生はマヤ人にとって宇宙秩序の象徴でした。キニチ・アハウは単なる天体ではなく、試練を乗り越えて毎日勝利する戦士なのです。彼がいなければ世界は永遠の闇に沈んでしまいます。

今日の闇の神:カマソッソ(マヤ神話・蝙蝠の死神)

 カマソッソもしくはカマソッツ(Camazotz / キチェ語で「死の蝙蝠」)はマヤ神話に登場する蝙蝠の姿をした死の神で、冥界シバルバーの「蝙蝠の家(Zotzilaha)」を支配しています。FGOでは大人気のキャラですが、未だにサーヴァントとして登場していません。『ポポル・ヴフ』の中で双子の英雄フンアフプーとイシュバランケーがシバルバーの試練を受けたとき、蝙蝠の家でカマソッソに遭遇しました。カマソッソはフンアフプーの首を鋭い翼で切り落としました(後に復活しますが)。カマソッソは夜の恐怖、突然の死、見えない危険を象徴しています。太陽が沈んだら、彼の時間の始まりです。

光と闇

 キニチ・アハウとカマソッソはそれぞれ昼と夜・生と死を象徴する存在で、両者を合わせて生命の循環を表しています。太陽神は毎晩冥界でカマソッソのような危険な存在と戦いますが、必ず勝利して次の日の朝に再び昇ります。この戦いは地球が回り続ける限り永遠に続くものです。一度の勝利で終わりではなく、毎日戦わなければなりません。マヤ人はこの循環を深く理解して日々を暮らしていました。

この日のテーマ 毎日昇ること

 キニチ・アハウは毎日昇ります。毎日ただ自動的に昇るわけではなく、日々訪れる冥界の試練を乗り越え続けなければなりません。あなたにとって「毎朝昇ること、キニチ・アハウ」は何でしょうか。ベッドから起き上がることでしょうか。それとも仕事に向かうことでしょうか。カマソッソの夜は毎日来ますが、キニチ・アハウは毎日勝利します。私たちもキニチ・アハウと同じように、今日もまた昇らなければなりません。小さな勝利を大切にして、また今日という一日を始めましょう。

関連記事一覧