365日 光と闇の暦 4月5日 守るために走る者と奪うために走る者 韋駄天と捷疾鬼
今日の光の神:韋駄天(仏教・護法神)
韋駄天(いだてん/サンスクリット: स्कन्द/Skanda)は仏教の護法神で、足が速いことで名高い神です。元々はヒンドゥー教でシヴァ神の息子であるスカンダという軍神でしたが、仏教に取り入れられて伽藍を守護する神となりました。韋駄天には捷疾鬼を追いかけて仏舎利と呼ばれる釈迦の遺骨が盗まれたのを取り戻したという逸話があり、これが「韋駄天走り」の語源となりました。韋駄天はその速さを正しい目的のために使う存在です。
今日の闇の神:捷疾鬼(仏教説話・盗みの鬼)
捷疾鬼(しょうしつき)は仏教の説話の中に登場する足の速い鬼で、釈迦が入滅した後に仏舎利を盗んで逃げたとされています。追いかけてきた韋駄天につかまり、仏舎利は取り戻されることになりました。捷疾鬼には速さがありましたが、自らの長所を仏舎利を盗むために使いました。同じような能力を持っていても、使い方によってその結果は全く異なったものになります。捷疾鬼は能力を誤用することを象徴しています。
光と闇
韋駄天と捷疾鬼はどちらも足が速いという力を持っていますが、その目的は異なります。韋駄天は大切なものを守るためにその速さを使い、捷疾鬼は他者から大切なものを奪うために走りました。能力自体には善も悪もなく、それを光にするか闇にするかは使う者の心次第です。韋駄天が捷疾鬼に追いつき仏舎利を取り戻したという結果は、正しい目的を持った者はそうでない者を上回ることを表しているのかもしれません。
この日のテーマ 速さの目的
仕事などをするとき、とてもスピーディーに物事を進める人がいます。でも、速いだけではその人がした内容がベストかどうかはわからないのではないでしょうか。ただ手を抜いているのかもしれませんし、逆に誰かを手助けするために急いだのかもしれません。能力は道具と同じように、ただ持っているだけでは意味がありません。自分が持っている能力や知識、技術をあなたは何のために使っていますか?