365日 光と闇の暦 2月6日 地上の光、地下の富 インティとスパイ
インティ・ライミ関連(インカ文化圏)
今日の光の神:インティ(インカ神話・太陽神)
インティ(Inti)はインカ神話の太陽神で、インカ帝国の最高神です。黄金の円盤として描かれますが人間の顔を持ち、インカ皇帝は「インティの子」として領土を統治しました。農業の神でもあり、太陽の光が作物を育てます。インカの人々は毎日インティに祈っていましたが、特にインティ・ライミ(Inti Raymi / 太陽の祭り)は盛大な祭りでした。インティは公正で慈悲深く、すべての人々を平等に照らします。アンデスの高地でインティの光がなければ何も育ちません。その光は生命そのものなのです。
今日の闇の神:スパイ(インカ神話・地下世界の支配者)
スパイ(Supay)はインカ神話の地下世界ウク・パチャ(Uku Pacha)の支配者です。悪魔や死の神として怖れられ、病気や災害、死をもたらす不吉な存在とされていました。スパイは暗く重たいエネルギーに満ちた地下世界の支配者として死者を統治するだけでなく、鉱物資源を守る存在でもあります。鉱夫たちはスパイに供物を捧げて安全と豊かな鉱脈を祈りました。スパイもまた必要な存在で、死と再生のサイクルの一部を担う地下の富の守護者なのです。
光と闇
インティの光は地上の生命を育て、スパイの闇は地下の死者たちや富を守ります。インカの世界観では世界は三層に分かれています。ハナン・パチャ(Hanan Pacha / 天上界)、カイ・パチャ(Kay Pacha / 地上界)、ウク・パチャ(地下界)。インティは天上と地上を照らし、スパイは地下を支配します。世界にはそのどちらも必要で、光だけ、闇だけでは世界は成り立ちません。
この日のテーマ 闘の中の価値
人生には光の時期と闇の時期があります。インティの光の下ですべてが順調に見える時もあれば、スパイの闇に包まれる時もあるでしょう。そんな時インカの鉱夫たちはスパイに供物を捧げました。スパイを呪うだけでは前に進めないのです。闇を認め、そこに価値を見出しましょう。地下に豊かな金や銀があるように、闇の中にも富があります。あなたの「スパイ」を見つめてみると、隠された強さや気づかなかった知恵が見つかるかもしれません。