365日 光と闇の暦 2月9日 天の女王と地下の女王 イナンナとエレシュキガル
天の女王と地下の女王
今日の光の神:イナンナ(シュメール神話・金星と愛の女神)
イナンナ(𒀭𒈹 / Inanna、アッカド語ではイシュタル / Ishtar)はシュメール神話の中でも人気の女神です。金星と関連する彼女は、愛と戦いという一見矛盾する領域を支配しています。天の女王として輝かしい存在とされ、メ(神聖な力)を集めて自らの都市ウルクを繁栄させました。天を支配するイナンナの姉が冥界の女王エレシュキガルです。有名な神話「イナンナの冥界下り」でイナンナは冥界に降り、七つの門で一つずつ装飾品と衣服を剥ぎ取られます。裸で姉の前に立った彼女は殺されて三日間吊るされ、後に蘇ることになります。
今日の闇の神:エレシュキガル(シュメール神話・冥界の女王)
エレシュキガル(𒀭𒊩𒆠𒃲 / Ereshkigal)はイナンナの姉で、シュメール神話の冥界クル(Kur)の女王です。その名は「大地の女主人」を意味します。妹のイナンナが天で輝く一方、エレシュキガルは闇の中で死者たちを統治しています。彼女は神話の中で孤独に苦しみ、嘆き続ける女神として描かれました。イナンナが冥界に来たとき、エレシュキガルは彼女を殺します。嫉妬だったのか掟だったのかはわかりませんが、冥界の法に従うなら入った者は出られません。その中に生きるエレシュキガルもまた囚人で、決して地上には戻れないのです。
光と闇
イナンナとエレシュキガルは姉妹でありながら、天と冥界という正反対の領域を支配しています。イナンナが輝きと栄光を、エレシュキガルが闇と苦悩を象徴しています。でも「冥界下り」の神話でイナンナはエレシュキガルの領域を経験しなければなりませんでした。彼女はすべてを剥ぎ取られ、死を経験し、最終的に復活します。冥界下りという変容の物語は、自分のシャドウと向き合わなければ真の成長はないということを私たちに教えているのかもしれません。
この日のテーマ:影と向き合う
あなたの中にあるエレシュキガルに目を向けているでしょうか。認めたくない部分や隠している感情、自分自身を否定したくなるような要素は誰もが持っているものです。それは冥界の女王のように、暗い場所で嘆いているかもしれません。イナンナは冥界に降り、自分の影から逃げずに向き合いました。何度も辛い経験を繰り返しましたが、その経験は彼女をより完全な存在にしたのです。恐れずにあなたの「冥界」を覗いてみましょう。そこに今後のあなたを幸せにする何かが待っています。