イラブ―

食べて祈る旅 はじまり

 数年前に、食べきれない量を頼んで当然食べきれずに残して帰っていく人が増えて困っているというニュースを目にしました。食事があることは当たり前のことになり、雑に扱われるようになったのだと。同じくらいの時期に、地元に帰省した知り合いが激しく体調を崩していました。何を食べても吐いてしまい、病院に行っても治らないと言うので会って話を聞くことに。

 近寄った段階で生臭いようなにおいがしていて、聞き進めると、どうやら山で狩りをした動物を食べる際に雑に扱ったようで。具体的に言えば「くせえ!まずい!」と言った挙句に残したのだと。そりゃ恨まれるわな!と思い同情もしませんでしたが、このままの状態では動物さん側に良くないので成仏していただきました。当然のことではありますが、自分がされたら嫌なことは他の人だけじゃなく動物や植物にもしちゃダメです。言葉がわからなくても害意や悪意は伝わります。

 それからすぐに、ある神社に行きました。その日の夜、夢現の状態でいると神様がぼんやりと現れて「敬意と感謝が薄れすぎていて動物たちがすごく怒っている。自分も力が弱まっているので、せめて理解してくれる人だけでも感謝をして食べてほしい。それが敬意であり、力の源になる」と、伝えて去っていきました。

 クラスで子豚の時から育てた豚を食べるか食べないか…という話がありますね。自分たちのために殺すのは嫌だから食べないという意見の人、食べるために育てたのだから食べるという意見の人、殺すのは嫌だと思うけど自分たちで食べたいという意見の人で話し合いをするってやつです。私が見た話では感謝して食べるという結果になり、みんながすすり泣きながらもありがとうと言って給食で食べるというものでした。この観念が薄れている人が増えて困っているのだと思います。

 一年ほど経って、また同じ神様が夢枕に現れました。沖縄に旅行することを決めてすぐのことでした。「評価が大きく分かれるような料理を食べてほしい。感謝を伝えてほしい」と。すること自体は前と同じなのですが、今度はもう少し具体的でした。沖縄には他の都道府県とは少し違う食文化があります。イラブーやヒージャーなどです。実際のところは不確かですが、おそらく珍しいものを面白半分で頼んで残す人が増えたということなのだと思います。元々食べたことのないものを食べてみたいという気持ちが強かったこともあり、感謝しつついろいろなものを食べる旅を始めました。まずは沖縄からです。次回からは実際に食べた料理の紹介などをしていきます。

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