
365日 光と闇の暦 1月2日 夜明けまでの永遠の戦い アメン・ラーとアポピス
エジプト暦のオシリス誕生日(エパゴメナイ)
今日の光の神:アメン・ラー(エジプト神話・隠された太陽神)
エジプト神話のアメン・ラー(𓇋𓏠𓈖𓇳 / Amun-Ra)は、最高神に位置づけらる神の一柱です。アメン(隠されたもの)とラー(太陽)が結びつき、見えざる力と宇宙を動かす根源的エネルギーを表しています。毎朝東の地平線から昇って太陽の船で天空を旅し、夕方になると西の地平線に沈んでドゥアト(冥界)に入ります。冥界の旅の間、ラーはアポピスとの戦いを繰り返します。ラーはマアトと呼ばれる秩序を維持する者であり、夜明けが訪れることは彼が勝利した証なのです。
今日の闇の神:アポピス(エジプト神話・混沌の大蛇)
アポピス(𓆙 / Apophis、アペプとも呼ばれる)は、エジプト神話での混沌と破壊の化身です。巨大な蛇の姿をしたアポピスは、ラーの永遠の敵として太陽の船を襲います。アポピスは秩序の対極、全てを無に帰そうとする力です。ラーですら彼を完全に滅ぼすことはできず、毎晩再生してはラーに挑み続けます。セト神やバステト女神などの神々もラーを守るために戦いますが、この戦いに終わりはありません。アポピスの存在は宇宙の秩序が常に脅威にさらされていることを示しています。
光と闇の対比
アメン・ラーとアポピスの戦いは、エジプト神話における根本的な対立です。単純な善悪だけでなく、秩序と混沌、存在と虚無、光と闇などのあらゆる緊張関係を表しています。この戦いには「最終的な勝利」がありません。戦いは日々繰り返されます。古代エジプトでの「太陽が昇るのは奇跡的なことで、秩序を維持するには不断の努力が必要」という世界観が伺えます。私たちの人生もまた日々の小さな戦いの積み重ねで、一度の勝利で全てがうまくいくわけではないという真実を神話は語っています。
この日のテーマ:毎日が新しい戦い
エジプト神話は「毎日が新しい夜明けであり、毎日が新しい戦いなのだ」と伝えています。決意したら継続し続けることが大切なのです。アポピスのような混沌―怠惰、諦め、無気力など―に襲われることもあるでしょう。しかしラーのように、あなたは日々立ち上がり、光を手に入れることができます。今日という日を当たり前と思わず、自分にとっての勝利を目指しましょう。

