絵の具のパレット

シュタイナー教育のエッセンス 家庭でもできる実践ガイド

粘液質(Phlegmatic)
特徴
おとなしく穏やかで慎重、自分のペースを崩さない、感情の起伏が小さい。
人間関係
グループで遊ぶより、決まった友達と遊ぶのを好む。
みんなが盛り上がっていても、自分のペースでやりたいことを続けている。
新しい活動に誘われてもすぐに動かず、しばらく観察してから参加する。
対応
急かさずにじっくり見守る。「早くしなさい」より「もう少しでできるね」と声をかける。
繰り返しの体験を大切にする。
自分の内側にこもりやすいので、親がそばにいて一緒に遊ぶ時間を作る。
憂鬱質(Melancholic)
特徴
感受性が強く内向的、自己批判的な面があり自分の世界に入りやすい。
人間関係
一人で本を読んだり静かに絵を描いたりするのが好きで、グループに入ると緊張する。
誰かが傷つく場面に敏感で、自分のことのように感情的になってしまう。
冗談を本気に受け取ってしまい、心を痛めることがある。
対応
感情に共感して否定せずに聞く。「そう感じたんだね」と受け止める。
孤立させず、深く関われる個別活動や芸術(絵画、楽器、読書など)に触れる。
家の中に静かに過ごせる「安心できる場所」を作る。
※ 気質は性格診断ではなく、今現在の状態を見るためもの。
※気質は混合することも多く、成長や状況によって変わる可能性がある。
7. 「小人・中人・大人」期を逃した場合のリカバリー

 発達段階ごとのテーマは、その年齢を過ぎてからでもその時期に必要だったテーマを後追いすることでリカバー可能です。特に「模倣→感情→思考」の順番に未消化になっている部分を満たしていくと効果的です。

小人期(0〜7歳)を逃したら
・体を使う遊びを増やす(バランス遊び・砂遊び・泥遊びなど)
・リズム運動(歩く・跳ねる・音楽に合わせて身体を動かす)
・手指を使う細かい作業(粘土・編み物・折り紙など)を行う

中人期(7~14歳)を過ぎたら
・絵画・音楽・演劇などの芸術活動を行う
・物語朗読会・詩・劇表現・想像力を刺激するゲームなどをする
・感情体験の共有(親子・友人との対話)を増やす。

大人期(14歳~21歳)を過ぎた場合、21歳以降の場合
・ジャーナリング(日記や考えたことを記録する)
・哲学対話やクリティカル・シンキングの学びの場への参加
・プロジェクト型の活動(アート・手仕事・地域活動など)への参加
・自分のペースで思考の癖を直すワークショップ参加など。
8. できる範囲で日常生活に取り入れる

 シュタイナー教育は環境を調整する、生活リズムを作るなどのヒントが豊富です。シュタイナーが「子供たちには体験が必要」だと考えていたことがわかりますが、特に大人になってから生きづらさを感じている方は自分自身で「この部分が足りなかったかもしれない」と感じることを試してみてもいいのではないでしょうか。子供たちに対しては親が体験重視にしたり否定的な言葉がけを減らすなど、日常の中で試せることが多々あります。堅苦しく考えず、「理念のエッセンスを自分たちに合う形・程度」でも取り入れられるところがあるかと思います。

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