オイリュトミー療法とは何か 音と身体をつなぐシュタイナー医学の運動療法
オイリュトミー療法のセッション
セッションの流れ
1回のセッションは成人の場合30分から60分程度で、一般的な流れは次の通りです。
① 療法士と現在の状態について話し合います(10〜15分程度)。
② その状態に合わせて選ばれた動きを療法士の指導のもとで行います(30〜40分程度)。
③ 横になって休息します。この休息は動きによる変化を身体に定着させるための重要な時間です。
通常は週1〜2回のペースで、7回から10回程度継続します。セッションの合間には、自宅での練習が求められます。日本でのセッション費用は1回3,000円から5,000円程度が目安ですが、施設や地域によって異なります。
自宅でできるオイリュトミーエクササイズ 初心者向けの基本練習
正式なオイリュトミー療法は資格を持った療法士のもとで行いますが、自分でも基本的なエクササイズができます。
始める前の準備
静かな室内で行うことが推奨されています。音楽はかけず、静けさの中で動くのがオイリュトミーの特徴です。
ゆったりとした動きやすい服を選びます。足首まで覆うスカートやパンツがいいでしょう。軽いダンスシューズや室内履きがあると安心です。1日5分から15分程度、できれば毎日同じ時間に行うことで習慣として定着しやすくなります。
基本エクササイズ1 A-U(アー・ウー)の動き
心を落ち着かせ、身体とのつながりを感じるための基本的なエクササイズです。
- 両足を腰幅程度に開いて立ちます。背筋を伸ばし、視線は正面やや上方¥に向けます。
- 息を吸いながら、両腕を胸の前からゆっくり横に開きます。肩の高さまで開いたら、手のひらを前方に向けます。これがA(アー)の姿勢です。胸が開き、世界を受け入れるような感覚を意識します。
- 息を吐きながら、両腕をゆっくりと身体の前で平行に下ろします。手のひらは内側に向け、両腕は太ももの前で平行になります。これがU(ウー)の姿勢です。大地に根を下ろすような安定感を感じます。
- 呼吸に合わせてゆっくりとこの動きを繰り返します。5〜7回を1セットとして行います。
動きそのものは単純ですが、大切なのは一つ一つの動きに意識を向けることです。機械的に腕を動かすのではなく、その姿勢が持つ質を内側で感じ取るようにします。
基本エクササイズ2 M(エム)の動き
ストレスを感じているときや、心を落ち着けたいときに適したエクササイズです。
- 両腕を身体の前に動かし、手のひらを下に向けます。
- 波が寄せるように、両腕をゆっくりと前に伸ばします。
- 波が引くように、両腕を胸元へ戻します。
- 呼吸に合わせてこの動きをゆっくり繰り返します。波のリズムを感じながら、5〜10回行います。
急がずに、自分の呼吸のペースに合わせることが大切です。