ラーの真実 封印を解くコード
それまでに感じたことのない怒りを感じていた頃だった。何度も嘘を上書きして私の信頼を裏切った相手に対してだ。今になって思えば、私は「私という存在」が尊重されないことに憤っていた。私は「家族や友達や、その時出会ったたくさんの人たちに大切にされてきたのに、あなたが私を適当に扱っていいわけがない!」と言って怒り狂っていた。
私に詰められてひたすら謝り続ける相手を見ていたとき、ふいに「ハックラー」という言葉が聞こえた。脳内に響く音だったので驚いて、怒るより「これはなんだ?」となってしまった。小さくなっている相手に「なんかどうでもよくなっちゃったからもういいや」と言って笑うと、相手は何がなんだかわからないという顔をして私の顔を見た。
中東系の言葉だと感じてGoogle翻訳でいろいろ試してみたものの、当時の私にはなにせ知識がなく、なんとなくペルシャ語っぽいな…と思った程度で終わった。自分が聞いた音がぴったりとはまる意味が見当たらなかったのだ。
意味のわからないその言葉が、私の人生を変えてしまった。
数年経って、私は初めて「この人は本当のことを言っている」と思えた教師に出会った。彼女はエジプトの系統のことを教えていて、大勢の出席者の中で私を指して「見ての通り彼女はシリウスの人ですが」と言い、莫大なエネルギーをよこした。感情は何も動いていないのに涙が止まらなくなり、私は家に帰って一緒に仕事をしている連れに「1年半基本的に仕事を休ませてほしい」と言った。
その1年半の中でエジプトに通い、「わかった!」という瞬間を何度も繰り返した。初めてエジプトに行って帰宅したとき、私は「こんなことになるなんて思ってもいなかった!間違った選択肢を選んだらこの人生は失敗するんじゃん!怖い!」と言って泣いた。わかっては次のわからないことが出てきて、またわかって…。スピリチュアルってずっとこうなんだろうな、と思うに至った。世界は入れ子になっていて、鶏が先か卵が先かわからないことだらけなのもわかった。
そのうち私はアラビア語とヒエログリフの勉強を始め、アラビア語の中にあの言葉を見つける。
حق رع
ラーの真実、ラーの権利
これを追わなければならない。まず浮かんだのは一神教の欺瞞がなかった時代の信仰だった。十字軍について習った頃から、違う神を信仰する人たちを虫けらのように殺していいわけがないだろうと思っていた。この神以外はニセモノだ!なんてなぜわかるのか。文化も土地も違えば「常識」だって違う。神の形だって違うかもしれないじゃないか。 (続く)