首なしライダー

世界の都市伝説:首なしライダー

 世界の都市伝説を巡るお話、略して『せとでん』。名古屋を走る電車とは全く関係ありませんのであしからず。

 日本に昔から伝わる都市伝説の一つに「首なしライダー」と言うのがあるのをご存じでしょうか。

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 1980年代のとある地方のお話です。この頃の日本は自動車社会へと発展していく時代でした。まだ物価も安く軽自動車も40万円程度で買えたり、原付は10万円台で売っていたりもしました。安かったこともあり爆発的にマイカーブームが広がり、それに伴って暴走族が勢力を拡大していった時代でもありました。

 日本各地に暴走族がうまれて、夜な夜な大きな音と共に爆走したり、数十台にも登る改造バイク、車が集まる”集会”が開かれたりしていました。

 当然、騒音が問題にもなりました。治安も悪くなる一方で、我慢できなくなった住人の誰かが暴走族が走るルート上の丁度頭の高さに一本のピアノ線をピンと張りました。暴走族は暗闇に張られたピアノ線に気づくこともなく、その道を通ろうとすると…

 先頭を走っていた子の丁度ヘルメットの下にもぐりこんだピアノ線はその張力で首を跳ね飛ばしたのです…。

 その後、夜にその道をバイクで走ると、いつの間にか隣に首のないライダーが走っているのが目撃されるようになりました。一一緒に走りたいのかも知れませんね…。
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 と言うのが子供の頃に聞いた首なしライダーの話なのですが、都市伝説にはいくつかのバージョンがあるようです。

 心霊スポットの近くや〇〇トンネルの急カーブで事故死した首がないライダーの霊が出ると言われたり、高速道路を走っているとものすごいスピードで後ろから近づいてくるバイクをよく見るとライダーの首がない…だったり。

 首がないお化けや化け物の話は世界各地にあるのも不思議ですよね。ヨーロッパではギロチンによる処刑が行われていたり、日本でもさらし首や切腹の介錯でも首を切り落としたりしていたので、そういうところから首がない亡霊がうまれていったんだと思います。時代も場所も違うのに首を落とすこと、首がないものへの恐怖と言うのは共通なんですね。

 首なしライダーが並走してきたら、決して目を合わせてはいけない。気づいた瞬間、あなたの首もなくなってしまうかも知れませんよ…。

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