365日 光と闇の暦 1月12日 宇宙を舞台にした光と闇の戦い ミトラとアーリマン
ザラスシュト・ディソ(Zaratosht Diso / ゾロアスター教・ザラスシュトラ命日)
今日の光の神:ミトラ(ペルシャ神話・光の神)
ミトラ(میترا / Mithra)は古代ペルシャのゾロアスター教における光、真実、契約の神です。太陽神としても崇拝され、ローマ帝国でも「ミトラス教」として広く信仰されました。その宇宙観から見た世界は光の神アフラ・マズダー(善)と闇の神アーリマン(悪)の戦場で、ミトラはアフラ・マズダー側の神でした。彼は契約と誓いを守護し、嘘や裏切りを罰します。ミトラ教の儀式ではミトラが聖なる雄牛を屠る場面を重視しますが、これは宇宙的な犠牲による世界の更新を表したものです。ミトラは暗闇の中でも輝く光、決して曲げられない真実の化身です。
今日の闇の神:アーリマン(ペルシャ神話・闇の神)
ゾロアスター教において、アーリマン(اهریمن / Ahriman、アンラ・マンユとも)は根源的な悪とされます。彼はアフラ・マズダーの双子の兄弟とも言われ、創造の始まりから存在していました。アーリマンは嘘、病気、死、腐敗、破壊などあらゆる悪を司り、アフラ・マズダーが創造した良き世界を汚染し、破壊しようとします。ゾロアスター教では宇宙の時間は限られており、最終的には光が勝利すると考えられていました。ですがその限られた時間の中、アーリマンは全力で抵抗します。人間は善悪どちらかを選ばなければなりません。アーリマンは「選択」する必要を生み出す存在でもあるのです。
光と闇
ミトラとアーリマンの対立は世界最古の善悪二元論の一つです。この思想は後のキリスト教やイスラム教、グノーシス主義にまで大きな影響を与えました。この戦いの決着はすでについており、最終的に勝つのは光です。ですが光が勝つまでの過程において人間は傍観者ではなく、宇宙的な戦いの一部として選択を迫られます。私たちは正しい思考と行動をすることで光の側に加勢するのです。世界は善悪が混じりあった場所ではありません。あなたは自分自身で善悪のどちらに属するか選ぶことができます。
この日のテーマ 日常の選択が持つ宇宙的意味
日常の小さな選択—正直に話すか嘘をつくか、約束を守るか破るか、親切にするか無視するかなどは、その人個人だけの問題ではありません。ゾロアスター教の視点では、これらはすべて宇宙的な戦いの一部です。あなたが真実を語るとき、あなたはミトラと共に悪と戦っています。あなたが嘘をつくとき、あなたはアーリマンを助けています。…と言うと重すぎるかもしれませんが、どんなにささやかな善行にも意味があるということでもあります。目の前の選択肢を「光か闇か」で捉えてみたらどう感じるでしょうか。あなたの選択が世界を少しだけ明るくするかもしれません。