シヴァとアンダカ

365日 光と闇の暦 1月13日 破壊の神と盲目の悪魔 シヴァとアンダカ

ロヒリ(Lohri / パンジャブの収穫祭)
今日の光の神:シヴァ(ヒンドゥー神話・破壊と創造の神)

 シヴァ(शिव / Shiva)は破壊と創造、瞑想と舞踏を司るヒンドゥー教の三大神の一人で、第三の目が開くと全てを焼き尽くす炎を放つとされます。宇宙を破壊する強大な力を持つ一方、ヨーガの完成者、静寂と瞑想の模範という矛盾した性質を持っています。シヴァがは悪魔たちと戦いを繰り広げますが、その悪魔の一人が盲目の悪魔アンダカでした。シヴァの妻パールヴァティーを奪おうとしたアンダカに対し、シヴァは三叉の矛(トリシューラ)を使って戦います。落ちた血の一滴からも新しいアンダカが生まれるため、アンダカを貫いたシヴァは宙に持ち上げ続けました。長い苦しみの中でアンダカは悔い改め、シヴァの従者となりました。

今日の闇の神:アンダカ(ヒンドゥー神話・盲目の悪魔)

 アンダカ(अन्धक / Andhaka、「盲目」の意)は盲目の悪魔王で、実はシヴァ自身から生まれたとされます。パールヴァティーがシヴァの目を手で覆ったときに第三の目から生まれた暗闇がアンダカになったという伝承です。アンダカは激しい苦行によって強大な力を得ますが、その力を自らの欲望のために使いました。彼が盲目なのは真実を見られない状態、精神的な盲目を象徴しています。彼が奪おうとしたパールヴァティーは自分の母親でもあり、無知ゆえの罪を強調しています。シヴァとの戦いによる長い苦しみの中で目が開き、悔い改めたことで救済されました。

光と闇

 シヴァとアンダカの物語は無知と悟り、欲望と解放に関わるものです。アンダカは強い力を持ちましたが、何が正しいかを認識できませんでした。シヴァがアンダカに与えた「罰」は一見残酷に見えます―アンダカを矛で貫いたまま宙吊りにし続けたのですから。しかし、これは浄化の過程でした。長い苦しみの中でアンダカの欲望は焼き尽くされ、真実を見る目が開きました。破壊は必ずしも何かの終わりを意味するのではなく、変容の過程だということがわかります。シヴァは新しい創造のために古いものを破壊するのです。

この日のテーマ 盲目から目覚めへ

 あなたは何かに対して「盲目」ですか? 力や能力はあるのに、まだ見るべきものが見えていないかもしれません。アンダカが真実を見る目を開くために苦しみが必要だったように、痛みを通じてしか学べないことがあります。シヴァの物語は「どんなに盲目でも罪深くても、真実に目覚めれば救いがある」ことを教えてくれています。アンダカが悪魔から神の従者になったように、変容は可能なのです。あなたが見たくない領域に勇気を持って目を向けたとき、その変容は既に始まっています。

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